LEICA

March 07, 2017

ファッションで人は自由になる(原宿ストリートポートレート/レビュー)

なぜ彼は、原宿で外国人ばかりを撮るのだろう。それが初めて一色卓丸氏のポートフォリオを見たときの感想だった。

原宿を行き交う、個性的なファッションに身を包んだ外国人を、彼は一台のライカで切り取る。写真の中の彼女たちは、誇らしげなポーズをとるでもなく、無理に笑顔を作るでもなく、自宅の前で親戚に写真を撮られたような姿で立っている。この時この瞬間、彼女はまちがいなくここにいた。そんなリアリティーのあるポートレート。その撮影は2011年から始まり、そして今も週末になれば、一色卓丸氏はライカを提げて原宿を歩く。なぜ彼は、このようなストリートポートレートを撮り続けるのか。今回、「原宿ストリートポートレート」の編集を頼まれた時、真っ先にそのことを訊ねた。

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●一色卓丸「原宿ストリートポートレート」[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
判型:B5変型判 224ページ
発売日:2017年3月7日

その答えのために丸ごと章を割くことにした。第2章「なぜ僕は、原宿でストリートポートレートを撮るのか」は、作家自身の言葉でストリートポートレートの理由がたっぷりと語られている。なぜ原宿なのか、なぜ外国人なのか、なぜライカなのか。ここで種明かしすることはできないが、一色卓丸氏のストリートポートレートに懸ける強い思いを感じてもらえるだろう。

本書の編集者としてひと言。ファッションは人を自由にする。自由を求める心がファッションを為す。どうか世界がいつまでも、ファッションの自由で充ち満ちていますように。

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February 09, 2017

「アルティザン・アンド・アーティスト 第2回フォトコンテスト」応募開始です!

フォトコンのお知らせです。「アルティザン・アンド・アーティスト 第2回フォトコンテスト」がはじまりました。僭越ながら、澤村が審査員を務めます。このフォトコンはアルティザン&アーティスト×代官山北村写真機店のコラボになっていて、代官山北村写真機店サイネージスペースにて授賞式&トークショーを行い、入賞作品は同スペースに2週間ほど展示されます。

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●アルティザン・アンド・アーティスト 第2回フォトコンテスト
応募締め切り:2017年3月5日
応募方法:メール(詳細はホームページをご覧ください)
審査員長:澤村 徹

授賞式&トークショー:2017年3月25日(土)PM18:00~
場所:代官山北村写真機店サイネージスペース

ちなみに、風景部門、人物部門、そしてオールドレンズ部門があります。どんな作品を拝見できるのか、いまから楽しみです。たくさんのご応募、お待ちしております。

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January 26, 2017

Leica M10 たっぷり試してきました!

ライカM10に触ってきた。フィルムライカと同じ厚みが売りの本機だが、デジタルからM型ライカに目覚めた人にはいまいちピンとこないよね(汗)。でも大丈夫。もうね、ひと目見ただけに薄いのわかるから(笑)。手にするまでもなく、近くで見ただけで明らかに薄い。やはりカメラにとって、4ミリのスリム化は相当なインパクトだ。

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個人的にはライブビューの機能性アップに期待していた。タイプ240のライブビューは中央しか拡大表示できず、近接やポートレートではピント精度が不安だった。正直なところ、非Mマウントのオールドレンズを使うなら、α7シリーズの方が圧倒的に有利だ。タイプ240にわざわざフレクトゴンを付けて撮りたい、という気にはならない。ぼくは撮影の9割以上がオールドレンズなので、使用頻度はα7シリーズの方がダントツに多かった。タイプ240は好きなカメラのひとつだが、結局はα7シリーズとの2台持ちが常だったと白状しておく(笑)。

さて、ライカM10のライブビューはどうだろう。まず拡大表示はエリア移動が可能になった。十字カーソルで素早くエリア移動できる。欲を言えばライカSLのようにジョイスティックにしてほしいところだが、まあそこまでは望むまい。ライブビュー時のシャッターレスポンスも大幅に改善されている。タイプ240のライブビューは、連続撮影がほぼできない仕様だった。一度シャッターを切ると、次までの待ちがとにかく長い。シャッターチャンスを逃すのは当然として、ポートレートのポーズの切り替えにも追いつけない。ライカM10はマエストロIIと大容量バッファメモリのおかげか、ライブビュー状態でガシガシと連続シャッターが切れる。端的に言うと、ちゃんと使えるライブビューになっていた。デジタルカメラとしてようやく一人前になれた、というわけだ。

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M型ライカはレンジファインダー機なのだから、デジタルカメラとしての機能性を求めるのは無粋という見方もあるだろう。でも、とても高価なカメラなのだから、すべてにおいて一流であってほしいと思うのは、ユーザーとして当然のことだろう。幸いライカM10は、伝統的なレンジファインダー機としても、最新デジタルカメラとしても、ともに優秀なカメラに仕上がっていると感じた。ライカM10なら単独持ちでいろいろなレンズを取っ替え引っ替えできそうだ。

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November 24, 2016

Leica Sofort 撮ったフィルムはどうしよう?

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インスタントカメラあるあるなのだが、撮影後のフィルムをどうするか、これは微妙に困った問題だ。剥き出しのままバッグに入れるわけにはいかないし、フィルムカートリッジの紙ケースに仕舞うのが一般的だが、この姿がベストとも思えない。そんなわけでガラクタ箱を漁ってみたら、いいものを見つけた。コンデジ用のレザーケースだ。

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このレザーケースはvaja casesというブランドのものだ。購入したのは2007年。当時、GR DIGITAL用に海外通販で購入したのだが、サイズが合わず、そのままお蔵入りした悲運のケースである。革質や仕上げはすごくよくて、捨てるのもしのびなく、ガラクタ箱の奥底で眠っていた。早速instax miniのフィルムを入れてみたところ、サイズ的には大丈夫なのだが、ケース側面のレザーが内側に曲がっているため、枚数を入れるとフィルムがたわんでしまう。

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そこでフィルムカートリッジの紙ケースの出番だ。紙ケースのベロをカットし、レザーケースにゆっくりと挿入していく。

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紙ケースを奥まで挿入したところだ。これならフィルムを無理なく収納できる。たぶん20~30枚は入りそうなので、このケースで半日分の撮影は保ちそうだ。

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とりあえず、ゾフォートを持ち出すときはこのレザーケースも携行することにした。こういう小物に凝るのは楽しいね。ある種のオモチャっぽさがあるカメラはテンション上がるわあ(笑)。オモチャっぽいものをいかに本物っぽく持つか。このあたりがドレスアップのキモかな。

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November 23, 2016

Leica Sofort 速攻ドレスアップ!

SX-70持ってます、INSTANTLABも持ってます。というわけで、ライカのインスタントカメラ、ゾフォートを手に入れた。ぶっちゃけ、ドレスアップ用途だ。ゾフォートが発表されたときからやってみたいドレスアップがあって、開封早々、事前に用意しておいたストラップを装着する。うん、いいね、いけてると思う(笑)。

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装着したストラップはAngelo Pelleの製品だ。Leica Rumorを見ている人なら、右サイドのバナーでおなじみのメーカーである。前々からここのカメラアクセサリーが気になっていたのだが、まんまLeicatimeモチーフという方向性が購入を妨げていた。久しぶりにウェブサイトを見てみたら、オリジナリティーが感じられるストラップを発見。ライカSL向けのストラップとして販売されていたのだが、ゾフォートに付けたらかっこいいにちがいないと速攻でポチった。カラーはサファリグリーンリミテッドエディションをチョイス。深いグリーンがオレンジのゾフォートを引き立てる、と思うのだがどうだろう。

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ゾフォートのストラップ取り付け部はスリットタイプだ。カジュアルなカメラのわりに大きな金具でけっこう自己主張している。たぶん、デザイン要素として重視しているにちがいない。

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Angelo Pelleのストラップを通した状態だ。革が厚めで取り付けにちょっと手間取ったが、問題なく装着できる。SX-70の金具付きストラップを合わせてもおもしろそうだ。

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ライカ銀座店の店員さんによると、案の定、オレンジの売れ行きがいいという。シボ付きのレザーは合皮。構造的には貼り革交換できるはず。ただ、純正のものがけっこういい雰囲気なので、これを超える革が用意できるかがポイントになりそうだ。

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レンズの一番外側のリングが可動式になっていて、ここを動かすとマクロモードと通常モードの切り替えが可能だ。それにしても、60mm F12.7ですごいスペックだなあ。

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ライカ銀座店でフィルムも買ったのだが、モノクロフィルムは売り切れだった。モノクロから売れていくというのがライカゾフォートらしい気がする。フィルムカートリッジには、「FUJIFILM」「instax mini」の字が見て取れる。まあわかっていたことだけどね(笑)。

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1枚140円もするから無駄打ちできない。とか言いつつ、屋内のどうでもいいものを色々撮ってみた。ファインダーは当然光学ファインダーだが、近接はパララックスがひどくて正直厳しい。テーブルフォトは慣れが必要になりそうだ。ちなみに、現像時間は短く、速やかに像が現れる。色ノリも良い。IMPOSSIBLEのフィルムと比べ、俄然ハンドリングしやすかった。

さて、どこかレザーケース作ってくれませんか?

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May 13, 2016

香港ワークショップ開催のお知らせ(Turtleback)

先月の後半、香港に行ってきました。「澤村が海外なんてめずらしいなあ」と思った人も少なくないでしょう。ぶっちゃけすごく久々の海外でした(笑)。何故このタイミングで香港に行ったのかというと、とあるイベントのための下見です。Turtleback社から香港でオールドレンズワークショップをやらないかと声がかかり、いよいよその募集がスタートしました。

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Leica M + Summarit 5cmF1.5

●Turtleback オールドレンズ・ワークショップ
澤村 徹と行く香港ワークショップ
日程:2016年11月3日~6日(4日間)

詳細は専用サイトをご覧いただくとして、ざっとこのワークショップの特徴を紹介しましょう。今回の香港ワークショップは、4日間に渡り、澤村といっしょに香港のオールドレンズ撮影向けのスポットをみっちりとまわります。現地スタップは香港在住数十年という現地に精通したオールドレンズファンで(みなさん日本人ですが、中国語と英語がぺらぺらです)、彼らと澤村で撮影ポイントを厳選しました。香港らしさという観点、オールドレンズ撮影向きという観点、この双方から撮り甲斐のあるポイントを選んでいます。先方からの候補地リストを元に、澤村からも「ここは絶対撮りたい!」とリクエストを加え、自信たっぷりの撮影コースに皆さんをお連れします。

主催のTurtlebackは、iPhoneにオールドレンズを付けるアダプターを製造販売している会社です。こんなもんを作るくらいですから、中の人はオールドレンズにどっぷりです(笑)。オールドレンズ好きがオールドレンズ好きのためにワークショップを開催するわけですから、おもしろい内容になって当然です。そうは言っても学生の課題ではありませんから、撮ってばかりの強行軍というわけではありません。適宜、ランチや休憩時間を設け、高齢の方でも気持ちよく撮影を楽しめるルートを作りました。初日と最終日には懇親会をセットして、オールドレンズ談義に花を咲かせる時間もたっぷりあります。

今回、参加メンバーをしっかりサポートしていきたいので、最大参加人数は抑えめにしています。ご興味ある方、ぜひ早めにお申し込みいただけると幸いです。

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March 07, 2016

ライカファンが集う「ライカ会」に行ってきました

上田晃司さんとコムロミホさんが主催する「ライカ会」なるイベントに遊びに行ってきました。ライカファンが自慢のライカ持参で集い、ライカ談義に花を咲かせるというイベントです。トークやセミナーではなく、ライカ談義が目的というのがいいですね。

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主催の上田晃司さん(右)とコムロミホさん(中央)。このあと続々とライカファンが集まり、身動きがとれないほどに。

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上田晃司さんは「オールドレンズの奇跡」の著者として有名です。所有されているお宝レンズが次から次へとテーブルに並びます。Lマウントのアンジェニューとかたまらんですね。

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テーブルにお客さんらのライカが並びはじめました。バルナック、モダンライカ、ライカQやライカSLといった最新機も登場します。ちなみにぼくはライカMにSummarit 5cmF1.5を付けていきました。軽くハズしを狙ったつもりが、レンズかぶりまくりだった(笑)。どうもライカユーザーの思考回路は似たり寄ったりのようですね。

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そこかしこでライカ談義がはじまります。個人的にはライカ修理の達人に見せてもらった沈胴しないでも撮れるエルマーがツボでした。改造レンズとして販売してほしいレベルでした。

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大の大人がライカ触ってるだけでこの笑顔ですから、いかに至福の時かがわかります。趣味に没頭できる時間は大切ですね。

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スタジオの片隅はモデル撮影コーナーになっていて、自慢のライカやレンズで撮影を楽しめます。ちなみに、モデルの甲斐琴珠さんもオールドレンズ使いで、沈胴エルマーやズミクロンをマイクロフォーサーズに付けて撮影を楽しんでいるそうです。

オールドレンズにせよライカによせ、カメラムーブメントとしては少数派です。共通の話題で盛り上がる場があるのはいいですね。ぜひ2回3回と今後も続けてほしいイベントでした。

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February 29, 2016

CP+2016 オールドレンズトーク ご来場ありがとうございました!

遡ること6年前、CP+エンジョイフォトステージに登壇したことがあります。まだカメラ・写真業界で仕事をはじめたばかり。右も左もわからぬまま、ステージに引っ張り出されました。お題目はデジタルカメラのドレスアップ。いま以上にドレスアップがマニアックだった時期です。広い会場にお客さんは数えるほど。しかもその半数は知り合い。無名ライターの現実をまざまざと思い知りました。

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そして2016年、再びエンジョイフォトステージからお声がかかりました。今回のお題目はオールドレンズ。6年越しのリベンジです。あの惨敗以後、オールドレンズライフを5冊出し、写真講座オールドレンズパラダイスは10期を迎え、多少は名が売れたようなそうでもないような(笑)。果たして会場はお客さんで埋まり、それはそれで緊張を強いられるトークイベントとなりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

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普段、CP+は初日のみ取材することが多いのですが、今年は3日通いました。曜日によってお客さんの層が異なり、カメラファンの多様性が感じられますね。心残りはペンタックスK-1に触れなかったことです。ずうっと長蛇の列でした。発売されたら量販店行ってきます(笑)。

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February 28, 2016

CP+2016 エンジョイフォトステージ「オールドレンズを楽しもう!」

本日、CP+2016エンジョイフォトステージにて、「オールドレンズを楽しもう!」というタイトルで登壇します。大きい会場でのトークは久しぶりですね。一昨年の新宿クラシックカメラ博以来でしょうか。今回はオールドレンズの写りを中心にお話しします。あと、ぼくのオールドレンズとの出会いとか、失敗談とか、小ネタも所々に挟みつつの楽しいトークにしたいと思っています。会場は会議センターです。メインホールとは異なるので注意してください。桜木町から来ると、突き当たりを右に折れたところが会議センターです。たくさんのご来場、お待ちしております。

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α7II + Tessar 50mmF2.8

●CP+ 2016 エンジョイフォトステージ「オールドレンズを楽しもう!」
2/28(日)12:20~13:20 場所/会議センター 304

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September 24, 2015

Ultron 35mmF1.7 実写レビュー(デジカメWatch)

デジカメWatchにて、ウルトロン35ミリF1.7の実写レビューを担当しました。CP+2015に出展されていたビンテージラインのアレです。語弊があるといけないのでレビューでは控えたのですが、ぶっちゃけ、初期型ズミルックスM 35ミリF1.4と描写が似てます。開放F1.7と無理がないはずなのに、うっすらと滲みます。周辺減光が大きく、開放近辺はとかくレトロな写りです。きっとわかってやってるだろうなあと思うのですが、客観性を必要とする記事では書きづらいですね(汗)。主観として、ぼくは初期型ズミルックスによく似たレンズだと感じました。かなりほしいです(笑)。

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●デジカメWatch Ultron 35mm F1.7 実写レビュー

CP+2015の会場で、コシナの中の人、ガンダーラ井上さん、そしてぼくの三人でこのレンズを囲み、こんな話をした記憶があります。コシナの中の人が「フードは何色がいいですかねえ」と言うので、「シルバーボディ用はシルバー一択でしょ。黒いスリットフードはサードパーティからちらほら出てるけど、シルバーはそうそうないから。メーカー純正の強みだと思いますよ」と、デジカメドレスアップ脳丸出しな返答をしておきました。その場は三人でガハハと笑って散開したのですが、まさか本当にシルバーの三穴スリットフードを出すとは(汗)。シルバーのウルトロン35ミリF1.7を買った人、スリットフードもシルバーでいきましょうね。ホレボレする美しさですよ。

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