FUJIFILM

September 08, 2017

Fujikina 2017 東京 外部プロセッサーでRAW現像とかたまらんな

FUJIKINA2017東京に顔を出してきた。富士フイルムのファンミーティングイベントなのだが、ぼくが参加したのは業界人向けの時間帯で、製品発表会という位置付けになる。開場は綱町三井倶楽部。Tシャツにチェック地の半袖という普段着で行ったのだが、ドレスコードでつまみ出されそうなゴージャス空間だった。久々にKYぶちかましましたよ(笑)。

建物に入ると、いきなり巨大な写真が鎮座していた。何でもGFX 50Sをバルーンで成層圏まで飛ばし、撮影したものらしい。GFXが地球を見下ろす如く、二階の吹き抜けから写真を見下すという凝った演出がなされていた。

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最近、年をとるごとに高所がダメになってきた。腰の引けた写真ですみません(笑)。

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大盛況のタッチ&トライコーナー。業界人向けの時間帯でこれだけの人が並ぶ。

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二階はXシリーズとGFXによるフォトギャラリー。ふかふかの絨毯がヤバイ(笑)。

新製品についてはちゃんとしたカメラ媒体にお任せするとして、タッチ&トライコーナーに行くと、なんとKIPONがブースをかまえていた。CEOの張氏に話を聞くと、富士フイルムと情報交換しながらマウントアダプターを開発しているらしい。GFX 50Sユーザーはマウントアダプターでオールドレンズを付ける人とても多いそうだ。たしかにFacebookのGFXグループの投稿を見ていると、オールドレンズで撮った写真がたくさん流れてくる。ブースにたくさんのマウントアダプターが並んでいるが、マニアックなマウントがちらちらと含まれているからたまらない。ほぼ宝探し状態だ。コンタレックスのGFXマウントアダプターを見たときは、さすがに度肝を抜かれた。前々から気付いていたが、KIPONという会社に売れ筋の概念はない。出せるものは全部出す。素でスゲエなと思う。

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KIPON総代理店の新東京物産によると、GFX用マウントアダプターは30種ほどだという。

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CEOの張氏自ら接客をこなす。ブースには国内外を問わず、お客さんがやってくる。

新製品説明会で一番気になったのは、X RAW STUDIOと名付けられたRAW現像ソフトだ。富士フイルムXシリーズはフィルムシミュレーション、いわゆる仕上がりモードが大きな魅力だが、SILKYPIXおよびLIGHTROOMのプリセット(LIGHTROOMの場合、カメラキャリブレーションのプロファイルでフィルムシミュレーションが選択できる)ではカメラとまったく同じ色調にはならないと言う。富士フイルムXシリーズの絵作りは画像処理エンジンX-Processor Proによるところが大きく、既存のソフトウェアでは再現が難しいそうだ。

で、X RAW STUDIOの登場だ。このソフトウェアは外部プロセッサーに対応している。外部プロセッサー? そう、デジタルカメラの画像処理エンジンをパソコン上のRAW現像で利用しようというのだ。X RAW STUDIOをインストールしたパソコンに、USB経由で富士フイルムXシリーズを接続する。そしてRAWデータをデジタルカメラに送り、いわゆるカメラ内RAW現像でJPEG化、その後パソコンにJPEGを転送するというのだ。絵作りの要がX-Processor Proというのなら、そいつに仕事させればいいじゃないか。理にはかなってるけど、まさかガチでそれをやるとは(汗)。

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X RAW STUDIOは、GFX 50S、X-Pro2、X-T2、X100Fに対応する。あかん、どれも持ってない。

現像処理時間が気になるところだが、X-Processor ProがRAW現像専用ハードウェアとして機能するため、けっこう高速だと言う。高速CPUの現像とX-Processor Proの現像、どっちが早いかかなり気になる。とりあえず、100枚ぐらいのRAWデータでベンチマークテストしてみたいところだ。何よりも、元パソコン誌のライターとしては、外部プロセッサーという言葉の響きに悩殺状態だ。昔はDAWや動画エンコードは専用ハードウェアに頼っていたが、最近はCPUベースが当たり前になってしまった。これはコストパフォーマンスが良い反面、パソコン好きにはちょっと寂しい状況だ。外部プロセッサー、いいよ、いいよね。

これは余談だけど、富士フイルムの人が「パソコンがX-Processor Proを搭載していればいいわけですが、そういう製品はないので」というようなことを言っていた。だからデジタルカメラをつなげた、と話はつづくわけだけど、画像処理エンジンを積んだRAW現像専用パソコンとか、ちょっと夢があるかも(笑)。主要カメラメーカーの画像処理エンジンをオンチップしたノートパソコン。各社仕上がりモードをRAW現像で忠実に再現し、なおかつ現像時間は爆速。やばい、妄想が止らない(笑)。何かこう、X RAW STUDIOはパソコン好きの琴線に触れる気がする。

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January 26, 2017

FUJIFILM GFX 50S 触ってきました!

富士フイルムの中判ミラーレス、GFX 50Sをタッチ&トライできる機会があった。スペック的なものはすでに各媒体が報道済みなので、オールドレンズのベースボディとしてのどうなのかなあと、自分なりにチェックしてきた。

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とりあえず説明員の人に「レンズなしレリーズはできますか?」と訊ねてみる。即座にもちろんと返事があり、メニューを見せてくれた。X-Pro1の登場時もそうだったけど、オールドレンズ用途をある程度は折り込み済みという印象だった。あとはマウントアダプターメーカーの動向だ。KIPONは十中八九、GFX用マウントアダプターを出してくると思うが、これにRAYQUALが加わると中判オールドレンズが盛り上がってきそうだ。個人的にはペンタコンシックスマウントのレンズをできるだけ大きいフォーマットで使ってみたい。でも、ペンタコンシックスなんて、製品化の順番は後の方だろうなあ(笑)。

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GFX 50Sのサイズ感だが、率直な感想は重く大きかった。中判一眼レフやデジタルバックタイプのカメラよりは軽量だが、ミラーレスとは言え中判カメラだけあって、第一印象はやはり重くて大きい。後ろから見ると、薄型デジタルバックみたいな形になっていて、それなりに大きなカメラであることがわかる。あと、レンズの重量もけっこうな手応えだった。

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チルト式のEVFはそのままチルトするのではなく、別途アタッチメントをかました上でチルトさせることになる。GFXを使うなら、やはりEVFをチルトさせてウエストレベルがいいなあ。ぼくのウエストレベル初体験はエキザクタVX1000なんだけど、下を向いてシャッターを切るのはちょっとしたカルチャーショックだった。なんだろうあの感じ、きっとアレは根本的な思想がちがうよね(笑)。

中判オールドレンズの受け皿として、GFX 50Sは文句なしの最右翼だろう。ただ、諸手を挙げて「いくぜGFXで中判オールドレンズ!」という気持ちになれないのは、なんだかんだと仕事用のカメラだなあと感じたからだ。たぶんぼくがこのカメラを買うと、オールドレンズを付けるよりも、ブツ撮りカメラとしてどう使っていくか、みたいなことを考えたくなる。ブツ撮り時々オールドレンズ、みたいな感じなのかなあ。ペンタックス645Zはペンタコンシックスレンズ三昧で楽しませてもらったけど、GFX 50Zはどうしても仕事カメラとしての使い勝手を考えてしまう。なんてもっともらしいことを書きつつ、マウントアダプターが出てきたらソッコーオールドレンズ付けてると思うけど(笑)。

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May 13, 2016

香港ワークショップ開催のお知らせ(Turtleback)

先月の後半、香港に行ってきました。「澤村が海外なんてめずらしいなあ」と思った人も少なくないでしょう。ぶっちゃけすごく久々の海外でした(笑)。何故このタイミングで香港に行ったのかというと、とあるイベントのための下見です。Turtleback社から香港でオールドレンズワークショップをやらないかと声がかかり、いよいよその募集がスタートしました。

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Leica M + Summarit 5cmF1.5

●Turtleback オールドレンズ・ワークショップ
澤村 徹と行く香港ワークショップ
日程:2016年11月3日~6日(4日間)

詳細は専用サイトをご覧いただくとして、ざっとこのワークショップの特徴を紹介しましょう。今回の香港ワークショップは、4日間に渡り、澤村といっしょに香港のオールドレンズ撮影向けのスポットをみっちりとまわります。現地スタップは香港在住数十年という現地に精通したオールドレンズファンで(みなさん日本人ですが、中国語と英語がぺらぺらです)、彼らと澤村で撮影ポイントを厳選しました。香港らしさという観点、オールドレンズ撮影向きという観点、この双方から撮り甲斐のあるポイントを選んでいます。先方からの候補地リストを元に、澤村からも「ここは絶対撮りたい!」とリクエストを加え、自信たっぷりの撮影コースに皆さんをお連れします。

主催のTurtlebackは、iPhoneにオールドレンズを付けるアダプターを製造販売している会社です。こんなもんを作るくらいですから、中の人はオールドレンズにどっぷりです(笑)。オールドレンズ好きがオールドレンズ好きのためにワークショップを開催するわけですから、おもしろい内容になって当然です。そうは言っても学生の課題ではありませんから、撮ってばかりの強行軍というわけではありません。適宜、ランチや休憩時間を設け、高齢の方でも気持ちよく撮影を楽しめるルートを作りました。初日と最終日には懇親会をセットして、オールドレンズ談義に花を咲かせる時間もたっぷりあります。

今回、参加メンバーをしっかりサポートしていきたいので、最大参加人数は抑えめにしています。ご興味ある方、ぜひ早めにお申し込みいただけると幸いです。

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February 29, 2016

CP+2016 オールドレンズトーク ご来場ありがとうございました!

遡ること6年前、CP+エンジョイフォトステージに登壇したことがあります。まだカメラ・写真業界で仕事をはじめたばかり。右も左もわからぬまま、ステージに引っ張り出されました。お題目はデジタルカメラのドレスアップ。いま以上にドレスアップがマニアックだった時期です。広い会場にお客さんは数えるほど。しかもその半数は知り合い。無名ライターの現実をまざまざと思い知りました。

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そして2016年、再びエンジョイフォトステージからお声がかかりました。今回のお題目はオールドレンズ。6年越しのリベンジです。あの惨敗以後、オールドレンズライフを5冊出し、写真講座オールドレンズパラダイスは10期を迎え、多少は名が売れたようなそうでもないような(笑)。果たして会場はお客さんで埋まり、それはそれで緊張を強いられるトークイベントとなりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

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普段、CP+は初日のみ取材することが多いのですが、今年は3日通いました。曜日によってお客さんの層が異なり、カメラファンの多様性が感じられますね。心残りはペンタックスK-1に触れなかったことです。ずうっと長蛇の列でした。発売されたら量販店行ってきます(笑)。

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February 28, 2016

CP+2016 エンジョイフォトステージ「オールドレンズを楽しもう!」

本日、CP+2016エンジョイフォトステージにて、「オールドレンズを楽しもう!」というタイトルで登壇します。大きい会場でのトークは久しぶりですね。一昨年の新宿クラシックカメラ博以来でしょうか。今回はオールドレンズの写りを中心にお話しします。あと、ぼくのオールドレンズとの出会いとか、失敗談とか、小ネタも所々に挟みつつの楽しいトークにしたいと思っています。会場は会議センターです。メインホールとは異なるので注意してください。桜木町から来ると、突き当たりを右に折れたところが会議センターです。たくさんのご来場、お待ちしております。

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α7II + Tessar 50mmF2.8

●CP+ 2016 エンジョイフォトステージ「オールドレンズを楽しもう!」
2/28(日)12:20~13:20 場所/会議センター 304

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February 10, 2016

FUJIFILM X70 レビュー、実写編ですよぉ!

デジカメWatchにて、富士フイルムX70レビュー、実写編が公開になりました。このカメラ、小さい上にレンズが繰り出したりしないので、ついAPS-C機ということを忘れがちです。油断していると、その高描写に足下すくわれるので要注意ですよ(笑)。

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●デジカメWatch FUJIFILM X70 実写編

描写と全然関係のない話ですが、レンズキャップが金属製のカブセ式です。こういう雰囲気作り、うまいと思いました。このキャップだけで白飯三杯いけますね(笑)。

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October 27, 2015

XF90mm F2 R LM WR 実写レビュー(デジカメWatch)

富士フイルムXF90mm F2 R LM WRを実写レビューを担当しました。デジカメWatchにて公開中です。35ミリ判換算137ミリという、世間的にはあまり注目されないレンズですが、スナップ好きなら一本が手元に置いておきたい焦点距離です。街歩きで威力を発揮する焦点距離ですね。WR仕様なのでがしがし持ち出して使いたいレンズです。

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●デジカメWatch 交換レンズレビュー
富士フイルム XF90mm F2 R LM WR

このレンズを借りている時、いろいろと出歩く機会があり、その都度このレンズを持ち出してました。そんなわけで、作例のバリエーションはけっこう豊富かな。ラストの虹のカットはそこそこよく撮れたと思ってます(笑)。

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April 15, 2015

オールドレンズ・ライフ 全巻電子書籍化です!

ぼくが責任編集している玄光社「オールドレンズ・ライフ」、Vol.3とVol.4の電子版が発売になりました。これでオールドレンズ・ライフシリーズは全巻電子化されたことになります。紙版よりも若干安いので、電子版で全巻コンプリートもアリですね。Vol.3とVol.4はフルサイズで撮った作例が多く、オールドレンズの作例集として保存性の高い巻だと思います。まだご覧いただいていない方、ぜひご検討ください。

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●玄光社 オールドレンズ・ライフ 電子版 Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4

リンク先は玄光社のホームページで、各巻の販売サイトへのリンクが掲載されています。Amazon Kindole、MEGASTORE、fujisan.co.jpなど、複数の電子ブックサービスで取り扱いがあります。普段使われているサービスをご選択ください。将来の夢は電子版10冊越えですかね(笑)。ライカ通信みたいにビッグになりしたモンです。

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March 23, 2015

フレアがいい感じロボットテッサー(上野発の古典鏡玉物語)

Kipon.jpの「上野発の古典鏡玉物語」を更新しました。今回はロボットマウントのパンケーキレンズ、Tessar 3cmF2.8です。このレンズ、個人的に好きなんですよね。フレアの射し方がかなり好みです。ゆるふわ系と思いきや、テッサーなんでシャープネスがしっかりしてます。このギャップがいいですね。

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●Kipon.jp 上野発の古典鏡玉物語
第6回 ロボットテッサーのフレアが好きだ!
今回はAPS-C機と組み合わせてますが、ライカMで使ってもかっこいい絵が撮れますよ。フルサイズ機だと、周辺が流れてシネレンズっぽい写りが楽しめます。

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February 10, 2015

Baveyesの描写がかなりイケてます(上野発の古典鏡玉物語)

新東京物産×澤村徹「上野発の古典鏡玉物語」を更新しました。隔週更新なんでけっこう慌ただしいです。締め切りがガチで追いかけてきます(笑)。今回はニッコール55ミリF1.2をピックアップしました。お手頃大口径の典型のようなレンズですが、ちゃんとニッコールらしい繊細さが伝わってきます。

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●新東京物産×澤村徹 上野発の古典鏡玉物語
第3回 Nikkor-S・C Auto 55mmF1.2

このレンズ、ぼくの仕事ではちょくちょく紹介してますね。けっこう好きなんです、この繊細な感じが。今回はKIPONのフォーカルレデューサー「Baveyes」を使い、X-T1で撮ってみました。やはり標準レンズを標準画角で使えるのは気持ちいいですね。描写もちゃんとニッコールしてますよ。

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