July 21, 2018

まるで写真のオーパーツ/和田高広「Nippori Portraits」

和田高広さんの個展「Nippori Portraits」を見てきた。和田高広さんはぼくのオールドレンズの師匠で、オールドレンズライフの表紙撮影を長らくお願いしている。オールドレンズの上でも仕事の上でもお世話になりっぱなしの写真家だ。

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初日の日中、作家ご本人から作品についてたくさんの話を伺うことができた。

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湿板は像を固着したガラスそのものを鑑賞する。

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ガラスのサイズは作品によって様々。この作品は小さいガラスを使っていた。

彼は谷中で湿板寫眞館を開いていて、今回の個展は湿板によるポートレートだ。彼の湿板写真は、明治時代の肖像撮影をモチーフにしている。現代の我々から見ると、明らかに前時代的な写真だ。しかし、写っているのが現代の人であるがゆえに、モダンな空気も伝わってくる。純然たるレトロなのに、レトロフォーチャー的な側面が見え隠れするのだ。さらにややこしいことに、着物や甲冑姿の肖像もあり、一体いつの写真なのか、混乱を来し始める。いまの写真なのか、昔の写真なのか。昔の写真を装うフェイクなのか、昔風の写真で現在を上書きするつもりなのか。和田高広さんの湿板は、まるで写真のオーパーツだ。

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鶏卵紙を使ったプリント。湿板から直接焼き付けると言う。

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特別に青いステンドガラスの湿板を見せてもらった。ヤバイ、これはほしい。

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湿板の出張撮影キットを展示していた。ガラス上の薬品が乾くまでに現像しなくてはならない。

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ギャラリーeitoeikoは、東京メトロ東西線神楽坂駅から徒歩5分ほどだ。

会場はアートギャラリーなので、展示作品はすべて購入できる。海外のお客さんが相当注目しているらしく、近代日本の再構築が功を奏しているのだろう。和田高広さんの写真を見ていると、自身の内側にある時間軸が揺らいでいく。オーパーツを見た時のわくわく感にそっくりだ。ご興味あれば、ぜひ!

●和田高広「Nippori Portraits」
会期:2018年7月20日~8月10日
場所:eitoeiko

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July 15, 2018

出張ブツ撮りワークショップ(機材重っ)

今日のオールドレンズ・パラダイスの座学は、こともあろうかブツ撮り講座でした。オールドレンズの講座でブツ撮りを教えるのはどうなんでしょう。受講生のリクエストですから仕方ないですよね。仕方ないです(笑)。

テーマは「かっこよくカメラを撮る」です。普段ブツ撮りで使っている機材をそっくりそのまま教室に持ち込み、出張ガチブツ撮りワークショップをやってみました。ぼくはブツ撮りのときだけいまだにEOSデジタル一眼レフを使っていて、モノブロックやら大型三脚やら持ち込み、重くて疲れました(笑)。でも、今日教えた内容をそのまま再現すると、「オールドレンズライフ」みたいなブツ撮りができます。

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受講生のカメラを借りて、仕事モードONで撮影しました。なかなかかっこよく撮れたと自画自賛です(笑)。

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グリップエクステンションがあればオリンピアゾナーで闘えると思う

metalmickey's cameraを更新しました。今回のアイテムは、鳥井工房のα7IIIエバレディケースです。新開発のグリップエクステンションに対応し、大型レンズもがっちりホールドできるのがアドバンテージです。

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●metalmickey's camera
鳥井工房 α7III Ever-ready case

このケース、実はこっそりとあんなことやこんなことしてあって、なかなか侮れません。職人さんに教えてもらった秘話的エピソードもたっぷり紹介しています。鳥井工房のこだわりを知りたい方、ぜひご一読を!

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June 30, 2018

今年は縦位置がツライです。

たくさんのバースデーメッセージ、ありがとうございます。年明けから悩まされている四十肩が、本日晴れて五十肩へとクラスチェンジしました。

今年は肩が上がらないので、縦位置の作例が少なくなると思います(笑)。貼り付け画像は、50代初日の心象イメージ「スクラップな俺」です。

α7III + Summarex 8.5cmF1.5

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7月は赤城節堪能月間ですよ(赤城写真機診療所 MarkII)

赤城耕一さんの新刊「赤城写真機診療所 Mark II」が発売になった。人気著書の第2弾ということで、この日を楽しみにしていた読者も多いことだろう。カメラユーザーからの質問に答えるという一問一答形式で、たっぷり赤城節が楽しめる。ひとつの質問にけっこうな文字数を割いて答えているので、実に読み応えのある本だ。

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●赤城写真機診療所 Mark II[玄光社

赤城耕一さんの著作と言えば、斜め上空からアイロンが群れをなして落ちてくるような、とんでもなく豪快な文体が魅力だ。しかしながら、真摯な文章があふれているからこそ、豪胆な箇所が目立つに過ぎない。たとえば、「最近はストリートスナップを盗撮とまちがえられそうで心配」という問いに対し、「覚悟して撮れ」と真正面から答える。著者のカメラ・写真愛がダイレクトに伝わってくる。

文字主体の本書だが、実は写真もたくさん載っている。赤城耕一さんの作品、愛機の写真、ポートレート、そしてドクター赤城のコスプレ写真も。カメラエンタメ本として実に多彩だ。とりあえず、向こう2週間くらいはこの本をじっくり楽しみたい。

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June 24, 2018

「オールドレンズベストセクション」書評が載りました!

日本カメラ7月号にて、「オールドレンズ・ベストセレクション」の書評が掲載されました。著者にしてみると、書評はテストの答案を見るようなもの。どのような評価が下されたのかドキドキしますね。

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●日本カメラ7月号[日本カメラ社][Amazon

特集「カメラが欲しい」では、カメラアクセサリーのページを担当しました。担当編集さんから「ラグジュアリーなカメラアクセサリーを集めてください」というミッションが。まさにぼくのための仕事じゃないですか(笑)。目の保養になるアクセサリーを集めました。こちらも合わせてご覧ください。

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June 18, 2018

古民家スタジオでガッツリ撮ってきました

昨日は東急セミナーBE オールドレンズ・パラダイスのモデル撮影実習でした。モデルはいのうえのぞみさん。自らもフォトグラファーとして旅写真を発表したり、書籍を出版されている売れっ子モデルです。ポーズの切り替えが上手なモデルさんなので、ポートレートがはじめてという受講生も落ち着いて撮影できたと思います。

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α7III + Biotar 75mmF1.5

今回は古民家スタジオを借りての撮影でした。古民家と言えば縁側の硝子。表面が完全なフラットではないため、写り込みや向こうの景色が揺らいで見えます。さらにボケの暴れるオールドレンズを組み合わせ、雰囲気のあるカットを狙ってみました。ポートレートはいろいろと作り込みができて楽しいですね。

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おかげさまで今期はなかなかの大所帯です。ちなみに、モデル撮影のときは「原宿ストリートポートレート」の一色卓丸さんをゲスト講師として迎え、アドバイスをいただいています。ポートレートのプロに指導してもらえる貴重なチャンスでもあるわけです。

オールドレンズ・パラダイスは半年刻み(4月期/10月期)の講座ですが、途中参加も可能です。もともとリピーターの多い講座なので、受講生の面々もマイペースでオールドレンズと付き合っています。ご興味あれば、一緒にオールドレンズの世界を楽しみましょう。

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ホイアン、Kistar 35mm F1.4で撮ってきました。

木下光学研究所のオフィシャルブログ、Kistar the other sideを更新しました。先日のホイアンロケにKistar 35mm F1.4を持参し、夕暮れから夜にかけての街をスナップしています。

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●Kistar the other side 第16回
ホイアンの夜をKistarで綴る

完全な夜よりも、日が沈んで暗くなるまでの間が撮っていて楽しかったです。Kistar 35mm F1.4のディフューズ感がいい雰囲気を醸してくれました。ぜひご覧ください。

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June 13, 2018

Turtlebackオールドレンズワークショップ第3弾、ホイアンで開催します!

Turtlebackオールドレンズワークショップ第3弾の開催が決定した。撮影地はベトナムの世界遺産、ホイアンだ。旧市街とランタン祭りで有名な地である。今月初頭にホイアンを訪れ、3日かけてじっくりロケハンしてきた。

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澤村徹と行くホイアンワークショップ
日程:2018年11月30日~12月3日
場所:ホイアン(ベトナム世界文化遺産)
ワークショップ代:5万円(交通費、宿泊費、食費は各人の負担になります)
※詳細およびお申し込みはオフィシャルサイトをご覧ください。

ホイアンは夜の街だ。旧暦14日にランタン祭りが開催されるのだが、それ以外の日も旧市街の至るところにランタンが灯る。さらにホイアン橋と日本橋のライトアップ、トゥボン川の灯籠流しなど、日が傾くとともに色彩豊かな光が街中にあふれる。大口径オールドレンズで夜スナップ三昧だ。

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旧市街は古い建物をそのまま利用し、ショップやカフェの店舗になっている。街中が古民家リノベーションだ。そうしたショップの明かりが路地を照らす。店先に観光客が群がり、光と影がファインダーで躍る。細い路地には出店が軒を連ね、地元の人たちが軽食やスイーツに舌鼓を打つ。旧市街という言葉からイメージされるような、寂れたムードは微塵もない。観光客も地元の人も、集い歩き飲んで食べて売って買って、ただただ賑やかな時間が過ぎていく。16世紀の貿易港、中国人街、フレンチコロニアル、そんなしかつめらしい話はどうでもよくなる。ここが共産圏であることすら忘れそうになる。怒濤のカオス、それがホイアンだ。

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今回のオールドレンズワークショップは、こうしたホイアンを2日かけて撮り歩く。100メートルで100枚撮れる、それくらいホイアンは濃い。興味があればぜひ、ともにホイアン・ナイトスナップを楽しみましょう。

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June 10, 2018

大阪OLCグループ展、東京組も遠征します!

来週18日より、大阪の写真グループ、オールドレンズクラブのグループ展が開催されます。オールドレンズに特化した写真グループで、会の立ち上げをお手伝いしたことがキッカケで、毎回澤村も作品を出展しています。早いものでこのグループ展も3回目です。実はプロカメラマンが複数在籍していることもあり、ちゃんと構成をディレクションしているのが特徴です。単に好きな写真を展示するのではなく、オールドレンズクラブの主旨に沿った作品が並びます。かなり見応えのあるグループ展ですよ。

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●オールドレンズクラブ 写真展 2018 オールドレンズの世界
期日:2018年6月18日(月)~23日(土)
場所:ホルベインギャラリー(地下鉄谷町線・千日前線「谷町九丁目」駅から徒歩3分)
※詳細はこちらのホームページをご覧ください。

オールドレンズクラブは大阪の会ですが、今回、東京からも3名のオールドレンズマニアが参加します。「オールドレンズ×美少女」の上野由日路さんブリコラージュ工房ノクトの岡村泰三さん、そしてぼく澤村です。3名とも21日に在廊する予定です。関西方面のオールドレンズファンの皆様、ぜひ足を運んでもらえるとうれしいです。

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