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February 2010

February 19, 2010

「写真派のためのパソコンがよく分かる本」が出ます!

デジタルカメラは、パソコンと併用してはじめて真価を発揮します。写真整理、補正、印刷。こうした撮影後の作業が、すべてパソコン上で行えます。いわばデジタルカメラにとって、パソコンはプライベートラボといえるでしょう。しかし、パソコンが苦手というだけで、デジタルカメラを楽しめない人たちもいます。デジタルでもフィルム時代のように思う存分写真を楽しみたい。そんなニーズに応えるべく、写真用途に特化したパソコン操作解説書を執筆しました。

Biginner_cover ●写真派のためのパソコンがよく分かる本
著者:澤村 徹
出版:日本カメラ社
予価:1680円(税込み)
発売予定:2010年2月23日

本書は「写真・カメラはベテラン、パソコンは初心者」という層に向けたパソコン操作解説書です。メモリカードからの画像転送、写真の整理閲覧、レタッチ、印刷と、写真用途に特化してパソコン操作をわかりやすく解説しました。とはいえ、いわゆる初級デジカメ本と異なり、「できること」のハードルは一切下げていません。Exifによる撮影情報のチェック、RAW現像、モニターとプリントのカラーマッチングなど、デジカメ中上級者が普段やっている作業を、ステップバイステップでていねいに解説しています。解説は極力やさしく、できることのハードルは下げない。これをモットーに書き上げた一冊です。また、デジタルカメラの付属ソフトは主要メーカーをほぼ網羅し、操作のポイントをピックアップして解説しました。所有するカメラを問わず、パソコン活用の糸口をつかんでいただけるはずです。

パソコンを使い慣れている方にもぜひご覧いただきたいコンテンツがあります。それはカラーマッチングの章です。モニターとプリントのカラーマッチング(色合わせ)は、ユーザースキルを問わずニーズの高いジャンルです。しかし現状は、パソコン中上級者ですらカラーマッチングとカラーマネージメントという言葉を混同しています。そこで本書はカラーマッチングの章に多くのページを割きました。単に操作手順を紹介するのではなく、なぜこのような操作が必要なのか、理解を深めながら学べる内容を目指しました。一通り目を通していただくと、カラーマッチングの一手段としてカラーマネージメントを選ぶ理由が理解できる構成になっています。これからカラーマネージメント環境を整えようと考えていた人にも、よい手引き書になると自負しています。

本書を執筆するにあたり、特に留意したことがあります。それは手順丸暗記のマニュアル本ではなく、応用力を身につけられる解説書にしたいという点です。本書をきっかけに是非、デジタルフォトの自由を手に入れてください。

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February 18, 2010

auto 110 アダプターの光線漏れはいかに?

最近、muk selectのブログから目が離せない。マイクロフォーサーズ用コンタックスGアダプターが登場したあたりから、矢継ぎ早に新作アダプターが登場。これまで海外通販でしか手に入らなかったアイテムが、国内で、しかもリーズナブルな価格で手に入る。こりゃ鼻息が荒くなりますよ。というわけで、今回はauto 110アダプターを入手した。

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auto 110アダプターといえば、中村文夫さんの記事が有名だ。LUMIX DMC-G1が登場して間もなく、お手製のペンFアダプターとオート110アダプターで試写。これは衝撃的だった。マイクロフォーサーズの可能性(ていうかアナザーサイド)を、これほどわかりやすく見せてくれる記事はない。約20mmという極薄フランジバック。そのポテンシャルを最大限引き出した記事だったと思う。ある意味、昨今のアダプターブームの火付け役ですね。市販のペンFアダプターはその後しばらくして登場したものの、オート110アダプターはなかなかあらわれない。いやあ、長かった。待ちました。先の記事のタイムスタンプを見ると、2009年2月になっている。まるっと1年、この日をお待ちしてました(笑)。

Lmimg_0014 このauto 110アダプターはRJ Camera製だ。マイクロフォーサーズのアダプターではおなじみの香港製。muk selectの紹介文を読むと、長秒撮影で光線漏れがあるという。現物を手に入れてじっくりとチェック。たしかにロックレバーのまわりに隙間が見える。そのため4800円とディスカウントしているそうだ。まっとうな神経の持ち主なら、光線漏れアダプターなどスルーするところだろう。ただ、ぼくの神経は病んでるので、ムフッlovelyと閃いてしまった。

トイカメラならいざ知らず、光線漏れするデジタルカメラなど聞いたことがない。つまり、光線漏れという欠陥も、ある種の個性になり得るのではないか。そもそもオート110レンズは数千円程度で買えるし、絞り機構がないから常時開放撮影になる。高画質を期待するタイプのレンズではなく、110カメラ特有のコンパクトさを楽しむレンズだろう。であるならば、光線漏れというオマケも楽しみのひとつとして享受できる。光線漏れが撮れるアダプター、こりゃ楽しそうだ。

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PEN E-P1 + Pentax-110 50mmF2.8

というわけで早速試写してみた。うむ、困った。フツーによく撮れてる。コントラストは低めだが、フードなしの撮影なのでこんなもんだろう。常時開放撮りとはいえ、開放F2.8で設計に無理がないためか、思っていたよりもシャープネスはしっかりしている。50mm以外に、18mm、70mmも試してみたが、光線漏れしたカットはなし。よく撮れて困ることもないが、ちとアテが外れた気分だ(笑)。考えてもみれば、ロックレバーのあたりは親指を添えていることが多い。側面からよほど強烈な光が射さないかぎり、光線漏れカットを撮るのは難しいかもしれない。

というわけで、理論上光線漏れは発生するものの、実用上支障なしという結果に相成りました。ワケありauto 110アダプター、わかって使う分にはお買い得といえそうです。

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February 04, 2010

プロミネントアダプター と 三晃精機ライカLアダプターの共演

出ましたね、三晃精機こだわりアダプター第2弾、ライカLマウントアダプター。試作段階から製品を見ていたので、人様のこととはいえ「ついに出たぁ」と感慨深いです。このアダプターについては日本カメラ3月号(2月20日発売)のE-P1ロングランレポートにて、こだわりっぷりとじっくり紹介します。ぜひお楽しみに。で、今回は、ライカLマウントのユニバーサルマウントという側面で遊んでみました。いまぼくのE-P1は、こんな具合に化けてます。

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個人的にかなり力の入ったスタイルなんですが、何かこう、収まりが良すぎてフツーに見えてしまいますね(汗)。スタイル作りって難しい……。このUltron 50mmF2はフォクトレンダープロミネントのレンズ。現行フォクトレンダーではなくて、いわゆる旧フォクトレンダーです。プロミネントのレンズはNokton 50mmF1.5が有名ですが、ウルトロンは隠れた名レンズなんて呼ばれてます。隠れた名レンズより隠れていない名レンズの方がいいに決まってるんですが、隠れてる方に惹かれるのはなぜなんでしょう。このあたり、自分で書いておきながらうまく笑い飛ばせません……。

Lmimg_00112_2 マイクロフォーサーズ直結のプロミネントアダプターはないので、まずKipon製のプロミネント-ライカLアダプターに装着します。これは距離計連動のちとお高いアダプター。カプラーっていうんでしたっけ。390ドルもしました。でもって、その上で三晃精機のライカLアダプターに装着。無事E-P1と合体と相成ります。旧コンタックスやニコンSなど、ライカL変換のカプラーをよく見かけます。ライカLマウントが、ある種の汎用マウント的に使われているのはおもしろいですね。GXR用ライカLマウントユニットとか、どうでしょう。リコーさんはかつてLマウントのGRレンズを出していたから、筋は通っていると思うんですが……。まあ、作るならライカMが現代的でしょうか(笑)。

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実際に付けてみて気付いたんですが、ボディからレンズへとつづくラインが異様に美しいです。アダプター2段重ねとは思えないストレートライン。ただ、ここでひとつ、悲しいお知らせが。ええと、手持ちの組み合わせだと無限遠が出ません。ライカM8に付けても無限遠が出ないので、Kipon製アダプターの精度か、ウルトロンの個体差が原因でしょう。一応、F5.6~F8あたりまで絞り込むとピンはきます。EOS用Exaktaアダプターみたいな使い勝手です。慣れてしまえばどうということありませんが、大枚はたいて無限遠が出ないわけですから、正直凹んでます。

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PEN E-P1 + Voigtlander Ultron 50mmF2

レンズの位置づけは普及価格帯標準レンズです。試写する前はズミクロンのようなそつなく写る万能レンズを想像していたのですが、どちらかというとプラナーっぽい繊細派でした。ボディ込み140ドル(相場は並品200ドル前後)でこの写りですから、かなりお得な気分。しかも独特の瑞々しさがあり、なるほど、たしかに隠れた名レンズです。普及価格帯レンズでこの描写ですから、こうなるとノクトンの写りも気になってきますね。ああ、ドツボだなあ。理性と闘います。

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