« GR DIGITAL III カスタマイズの行方 | Main | Asia Top Gallery Art Fair 09 のご紹介 »

August 02, 2009

E-P1カスタマイズ 三晃精機のライカMアダプター

E-P1をカスタマイズするとき、避けて通れない壁がある。それはマウントアダプター。言わずもがな、レンズの自由を手に入れる片道切符(おそらく地獄行き)であり、マウント形状とフランジバック差を吸収する中間リングだ。E-P1カスタマイズではこのマウントアダプターが大活躍してくれるわけだが、どうもデザインが……。そんななか、すばらしいアウトフィットをまとったマウントアダプターがあらわれた。三晃精機のライカMアダプターである。

Lmimg_00033

EOS DIGITALでオールドレンズ遊びをしていると、マウントアダプターのデザインはあまり気にならない。なにしろ大半のマウントは薄いドーナッツ板。デザイン以前に付いていることすら意識しないで済む。厚みのあるライカRや中判マウントとて、レンズ自体が目立ってアダプターは黙殺状態。しかし、E-P1の場合は事情が異なる。マイクロフォーサーズのフランジバックは約20mm。レンジファインダー用レンズのマウントアダプターですらけっこうな厚みがあり、一眼レフ用マウントに至ってはレンズ並みの尺になる。目立つ、とにかくアダプターが目立つ。E-P1はデザインリッチなカメラなので、マウントアダプターが野暮ったいとスタイル作りが難しいのだ。

Lmimg_00073

そこで三晃精機ライカMアダプターの登場だ。三晃精機というのは、アルミや真鍮の精密加工を得意とする工房。ぼくははじめて知ったのだが、フードやソフトレリーズなど、クラカメのアクセサリー製造で実績の多い工房のようだ。で、上の写真をよく見てほしい。アダプターの底面はE-P1のマウント外径とジャストフィット。上面はLMリング(ライカMマウント)外周とジャストフィットしている。ナンでも世界最小・最軽量のライカMアダプターを目指したとかで、非常にスリムな仕上がりだ。

個人的に注目しているのは、シルバーという点。白ボディに白レンズを付けても、アダプターが黒では統一感が出ない。三晃精機のシルバーアダプターなら、白系でフルコーディネートできるわけだ。しかもレンズ指標に赤いラインストーンを埋め込むあたり、これまでにないセンスを感じさせる。このアダプターでドレスアップした例が、以下の写真だ。

Lmimg_00083 Lmimg_00103

まちがい探しゲーム……ではないですよ。左がヘリアー50mmF3.5、右はヘキサノン50mmF2.4だ。レトロな沈胴式レンズがよく似合う。もちろんLマウントのエルマーを付けてもベッピンさんだ。うまい言葉が見つからないのだが、エレガントなスチームパンクといったところだろうか。

Lmimg_00612

これは黒アダプターの装着例。レンズはGR Lens 21mmF3.5だ。ボディー、マウントアダプター、そしてレンズ。これらの連なりが自然で美しい。ガジェット色の強いE-P1だからこそ、こういうスマートなマウントアダプターが映える。

なお、アダプターの入手方法だが、現在は製造元直販のみ。三晃精機のホームページに電話番号とメールアドレスがあるので、直接注文することになる。実際に注文してみたところ、電話注文の方がレスポンスがよかった。価格はシルバーが15000円、黒が16000円。ともに送料+代引き手数料込みの値段だ。諸経費を差し引くと、他社のアダプターと同価格帯といえるだろう。

これまでマウントアダプターは、大手メーカー製の安心感を選ぶか、安い海外製を選ぶかという二極化した選択肢だった。三晃精機のライカMアダプターは、そこにデザイン性という第3の選択肢を提案している。スタイルに惚れてE-P1を購入した人なら、このマウントアダプターの価値がより実感できるだろう。

|

« GR DIGITAL III カスタマイズの行方 | Main | Asia Top Gallery Art Fair 09 のご紹介 »

Comments

澤村 様

 はじめまして 
 日本カメラ8月号の記事を見させていただきました。
 イカしてます!
 そして、ヘリアー、ヘキサノンを装着したEP-1は
 僕の目指したいデザインの一つです。
 ファッション性でEP-1の購入を検討しているくらいです。

 ですが、当方カメラに関してはズブの素人です。
 上記のようなレンズや他社ファインダーなどを装着して
 正しく動作してくれるのか
 どのように写るのか
 など多々不安で購入に至りません。

 機能性には問題ないのでしょうか?
 

Posted by: ゆう | August 06, 2009 at 10:37 PM

ゆうさん、はじめまして。
日本カメラのE-P1ロングランレポートをご覧いただきありがとうございます。さて、カスタムについてですが、基本的にはメーカー保証外の遊び方になります。この点を踏まえた上でお楽しみください。ただ、カメラを改造する必要はなく、市販アクセサリーを付けるだけで楽しめるホビーです。

細部については、フードや外付けファインダーは単に付くか付かないかといった話で、カメラの動作に影響を及ぼすものではありません。他社製レンズはマウントアダプターと呼ばれる中間リングを介して取り付けます。撮影操作はMF(手動ピント合わせ)となり、描写はオールドレンズ特有の味わい深い雰囲気が楽しめます。このオールドレンズとマウントアダプターについては、拙書「オールドレンズパラダイス」で詳しく説明しております。キヤノンEOSをベースにして書いていますが、E-P1にも応用できる内容になっています。何かのついでにパラパラと立ち読みしていただければ幸いです。

またわからないことがあれば気軽にコメントください。よろしくお願いいたします。

Posted by: metalmickey | August 06, 2009 at 11:21 PM

澤村 様

たびたび失礼します。
ご返答ありがとうございました。

店頭でEP-1をいじくりまわし、どういう
カメラかなんとなくわかってきました。

 趣味でカーレースや鉄道の風景写真を撮ろうと
思っています。
特にレースの場合、コースと客席に距離があります。
このような条件下では
どのようなレンズがよいのか、またボディの小さい
EP-1に望遠レンズは重量バランスが
悪くなると想像されるのですが、注意点があるのでしょうか?

この場で色々質問して心苦しいのですが
ご教授ください。

Posted by: ゆう | August 09, 2009 at 07:32 PM

ゆうさん、こんばんは。
E-P1はボディがコンパクトなので、たしかに超望遠レンズのようなヘビー級のレンズはホールドが難しいです。この間ポートレートレンズ(大口径中望遠レンズ)を付けてみたのですが、けっこう骨が折れました。ちなみに、E-P1の画角は焦点距離の2倍相当になるので、100mmレンズが200mm相当になります。たとえば単焦点135mmF3.5あたりのレンズなら、ハンドリングしやすいサイズで超望遠相当(この場合は270mm)で撮れるわけです。ちょっとややこしい話になりましたが、望遠で撮るという点に関してはE-P1でもいろいろと楽しめるはずです。

ただその一方で、カーレースのように俊敏なシャッターレスポンスが求められる撮影シーンは、実のところE-P1はあまり得意ではありません。スピード重視の撮影シーンがメインの場合は、中級以上のデジタル一眼レフがオススメです。

とまあ、理屈の上ではこんな感じのアドバイスになりますが、あえて「ほしいカメラを買う」というのもひとつの選択です。思い入れのあるカメラは、少々使い勝手がわるいシーンがあっても、創意工夫で乗り切れるものです。愛があれば……ってやつですね(^^)

デジタルカメラはけっして安い買い物ではありませんので、ぜひじっくりと検討してみてください。またわからないことがあれば何なりと。よろしくお願いいたします。

Posted by: metalmickey | August 09, 2009 at 08:23 PM

はじめまして、澤村様

昨年末に一眼デジに目覚め、GF1を購入し(EP-2発売でちょっと後悔)、素人ながら我が家の猫たちやご近所の草花相手に猛特訓中です。
生来の凝り性の性格もあって、気が付けばレンズが5本、ついには禁断のMマウンターを買い、HELIAR 50mm F3.5に手を出してしまいました。
メカニカルな感じが気に入っていますが、ただ一つだけ黒い寸胴のフードが目障りです。
そこでご相談ですが、澤村様の August 02.2009のブログで紹介されているHELIARには、すてきなシルバーのフードが付いていますよね。
可能であれば手に入れたいのですが、教えていただけませんでしょうか?
もちろん、三晃精機製のシルバーのMマウンターは入手済みです。

Posted by: Hiromi | May 05, 2010 at 12:06 PM

Hiromiさん、はじめまして。
ヘリアー50mmF3.5に付けているフードは純正品です。ただこのヘリアー、いま発売中の限定生産品よりも古い製品なので、フードをそのまま流用できるかはわかりません。手持ちのレンズならねじ切りの口径をお知らせできるのですが、一時的に知り合いから借りていたレンズのため、それもできず……。なにやらあまりお役に立てず申し訳ありません。またわからないことがあれば気軽にご質問ください。よろしくお願いいたします。

Posted by: metalmickey | May 05, 2010 at 12:20 PM

澤村様、さっそくのご返答ありがとうございます。

あの写真は101周年モデルのHELIARなんですね。
色々と探してみたのですが、フードだけの販売って見つかりません。
こうなったら、101周年モデルをレンズごと買う(同じHELIARが2台?)か三晃精機さんに特注オーダーしようか、などと考え初めています。

ふとしたキッカケで辿り着いた澤村様のブログですが、時々は立ち寄らせていただき、一眼道の参考にさせていただきたいと思います。

Posted by: Hiromi | May 05, 2010 at 04:14 PM

なにぶん手元にレンズがなくて適切なアドバイスができませんが、フィルター径さえわかればクラカメ用フードがいろいろと流用できると思います。たとえばステップアップリング経由でエルマー用のフードを付けてみるとか。個人的にはフード探しも楽しみのひとつと考えております。悶々とした気分がヤミツキになってみたり(笑)。また遊びに来てください。

Posted by: metalmickey | May 05, 2010 at 05:41 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« GR DIGITAL III カスタマイズの行方 | Main | Asia Top Gallery Art Fair 09 のご紹介 »