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March 02, 2008

Lightroom のライブラリは本当に便利か!?

ズボラぶっこいていたら、Lightroomがエライことになってしまった。読み込み枚数が3万枚を超え、スワップしまくりでひどく動作が重い。メインメモリ2GBのVistaマシンなのだが、メモリ使用量はMax! そりゃスワップするよなあ、なんて感心してる場合じゃなくて、そろそろカタログファイルをちゃんと整理せにゃいかん。というわけで、Lightroomのライブラリ機能と格闘してみた。

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【ライブラリ機能はデータベース】
Lightroomのライブラリはビューワ画面ではない。こいつはデータベースだ。カタログファイルの正体とは、要は画像データベースというわけ。カタログファイルには画像の保存場所、サムネイル、現像設定などなど、読み込んだ画像にまつわる情報が記録されている。もちろんデータベースだから、検索はお手のものだ。フラグやスターでの絞り込みは当然として、EXIFの値やタグ付けしたキーワードでもスピーディに絞り込める。かくいうぼくも、この検索性に魅せられてつい3万枚も読み込んでしまったのだ。

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日頃からオールドレンズを使っているのだが、この手のレンズはEXIFに焦点距離やレンズ名が一切反映されない。そこでライブラリに読み込む際、キーワードタグを付けておく。こうすると、左ペインのキーワードタグから簡単にレンズ別に画像を一覧表示できる。画像は往々にしてフォルダごとに管理するが、Lightroomのライブラリ機能ならフォルダにとらわれず、横断的に画像検索できるのだ。このオールドレンズ別横断検索があまり便利で、つい延々と画像を読み込んでしまったが、アドビによると、ひとつのカタログファイル(データベース)につき1万枚が目安だという。それ以上になるとパフォーマンス低下が顕著になってくる。さらにアドビによれば、ライブラリ機能はプロジェクト単位での使用を前提としているようだ。プロジェクト単位という表現は少々わかりづらいが、そもそもLightroomはプロフォトグラファー向けのソフト、お仕事単位でカタログファイルを切り替えてくれというわけだ。

【xmpファイルで現像設定を書き出す】
そんなこんなのライブラリ機能だが、パーソナルユースではどうしたらいいのか。ぼくの撮影ペースは月に1000~2000枚程度。とりあえずは半年から一年でカタログファイルを切り替えていくことにした。まあこれからのことはいいが、問題は過去のカタログファイル。こいつはさすがに肥大しすぎなので、どうにか分割保存しておきたい。ただ、カタログファイルの分割や別名保存は若干使いこなしを要する。ならばいっそ、新規カタログファイルを作り、そこに過去の画像を一定期間ごとに読み込んではどうか。しかし、ここでトラブルが発生した。新規カタログに過去の画像を読み込んだところ、現像設定が白紙になっている。ただ単なる新規読み込みなのだ。

初期設定のLightroomは、現像設定をカタログファイルに保存している。つまり、別のカタログファイルに現像済み画像を読み込んでも、現像設定は引き継がれない。カタログファイル間で現像設定を共有するには、xmpファイルの生成が必要となる。このxmpファイルとは、そもそもPhotoshopのCameraRawと情報共有するためのファイルだ。xmpファイルには現像設定が保存されており、Lightroomで現像した写真をPhotoshopに読み込んだとき、現像設定もそのまま引き継がれるというもの。まさかこいつがカタログファイルの現像設定共有にも使われてるなんて、思っても見なかった……。

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そんなわけで、早速xmpファイルを生成することにした。メニューバーの〈ファイル〉→〈カタログ設定〉をクリックして、〈メタデータ〉タブを開く。〈変更点をXMPに自動的に書き込む〉をチェックオンにして〈OK〉ボタンをクリックしよう。バックグランドで読み込み済み画像のxmpファイル生成がスタート。ただし、作成中にプログレスバーなどは一切表示されないので、途中でLightroomを終了しないように。読み込み画像が多い場合は寝る前にでも設定変更して、一晩放置しておいた方がよい。マシンスペックにもよると思うが、万枚単位のxmpファイル生成はけっこう時間がかかります。

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数時間後、画像を保存してあるフォルダを開くと、RAWデータにまじってxmpファイルがズラリと並ぶ。xmpファイルはどのカタログファイルからも参照されるため、現像設定を共有できるというわけだ。むろん、現像設定を変更すれば即時xmpファイルは更新されてしまうため、完成データをイジる際は十分に注意したい。なお、DNG形式のRAWデータは、RAWデータ内に現像設定をサイドカーとして書き込む。この場合はxmpファイルが生成されないが、現像設定はちゃんと共有できるのでご安心を。また、JPEGも同様にファイル内に現像設定が埋め込まれ、別のカタログファイルに読み込んだ際もちゃんと現像設定が反映されるようになっている。

【キーワードセットは最大9つまで】
現像設定をカタログファイル間で共有できるようになり、とりあえずはカタログファイル管理のメドがついた。ただ、新規カタログで画像を読み込んでいくと、さらにプチトラブルに遭遇。今度はキーワードタグがカタログファイル間で共有できないことが判明した。痛い、こいつは微妙に痛い。

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上の画面はライブラリに新規フォルダを読み込む際のもの。読み込み時にキーワードタグが入力でき、しかもオートコンプリート機能で入力の手間を省いてくれる。一度入力したキーワードをカタログファイルに記憶し、二回目以降は類似キーワードを選択候補として表示してくれるのだ。ただ、このキーワードはあくまでもカタログファイルに保存されているため、新規カタログファイルには引き継がれない。イチから入力し直しなのだ。

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一応Lightroomにはキーワードセットという機能があり、ひとつのセットにつきキーワードタグを最大9つまで登録できる。メニューバーの〈メタデータ〉→〈キーワードセット〉→〈編集〉で上記の画面を呼び出し、プリセット登録していくわけだ。このキーワードセットはカタログファイル間で共有できるので、とりあえずの対処は可能。ただ、ワンセット9つって微妙に少ないような……。手持ちのオールドレンズは9本以上あるわけで、ええと、マウントごとにプリセット作れってことですか。

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とまあそんなこんなで、ナンとかカタログファイルがハンドリングできるようになった。でもどうなんだろう、Lightroomのライブラリ機能って、便利だけどかなりわかりづらいのではないか。上の画面はキヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional」だ。フォルダを直接参照するビューワスタイルを採用。Lightroomほどの検索機能はないが、フォルダ名に規則性を持たせて管理している人ならば、むしろこちらの方が使いやすいと思う。

そもそもLightroomは、「プロフォトグラファーがベテランパソコンユーザーとはかぎらない」という立脚地で開発されている。だからこそ、画像管理→現像→プリントといったワークフロー重視の設計、このソフト1本ですべてが完結する設計になっているのだ。もしそうならば、カタログファイルの管理はもっと洗練されていいだろう。現在のライブラリ機能は、カタログファイルを管理しようと思った途端、かなりの面倒をユーザーに強いる。いわば「やろうと思えばできる」といったレベル。「やりたいことができる」レベルではない。せめて、作成済みカタログファイルの一覧画面でもあれば、ずいぶんと見通しがよくなるのだが。

アドビはカタログファイルを、プロジェクト単位で使ってほしいという。しかしデータベースは、情報量が多ければ多いほど、その価値が高まる。プロジェクト単位というショートスパンの作業なら、フォルダの直接参照で十分だ。データベース機能を組み込んだからには、そのメリットを最大限活かせるよう、今後のブラッシュアップに期待したい。

●追記
yanzさんからアドバイスをいただき、カタログファイルの機能について修正しました。yanzさん、本当にありがとう。カタログファイルのハンドリングはリアルに困っていたので、とても助かりました。また後日、yanzさんのアドバイスを参考にしてカタログファイルについてまとめてみたいと思います。

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Comments

澤村さん,はじめまして.LIGHTROOMの検索でたどり着いて以来拝見しております.
さて,写真管理はpicasaで行っていたのですが,LIGHTROOMを使い始めたところだったのですが,今回のカタログの件,なんとも厄介な話だなあと思いつつ拝見しておりました.
そのあといろいろ情報をあたってみたのですが,カタログの結合や分割は通常の作業で可能なようです.adobeのサイトにあるlightroomのチュートリアルにも,”#33カタログの書き出し”というのがあります.
http://www.adobe.com/jp/products/photoshoplightroom/lr/vector/lr_tips33/lr_tips33.html
「JPEG画像の現像設定は共有できない」というのを見てこれは大変だと驚いたのですが,カタログを保存できるということは,JPEGの現像共有もできるということですよね.
それから,同じくチュートリアルの応用編にXMPについてのものがありますが,そこには確か,JPEGの場合もXMPは保存できたと説明されていたはずです.
とはいえ,xmpファイルについてはあまりよく知らなかったのでいい勉強になりました.それからもし,コメントの内容がはずしていたらご勘弁ください.

Posted by: yanz | March 06, 2008 at 05:45 PM

yanzさん、はじめまして。
カタログファイルについての情報ならびにアドバイス、ありがとうございます。教えていただいたチュートリアルを参考に自分の環境で試してみたところ、うまく別名保存・分割できました。

JPEG画像についてはxmpファイル自体は生成しないようですが、別のカタログファイルで読み込んでも現像設定をちゃんと引き継いでますね。きっとDNGファイルのように内部に埋め込んでいるのかもしれません。抜かりました(汗)。

Lightroomのライブラリ機能ならびにカタログファイルは、多機能なものの、どうも見通しがわるくて戸惑うことが多いです。どうするとシンプルに画像管理できるか、もう少し追いかけてみたいと思います。

また耳より情報などありましたら、ぜひコメントくださいませ。よろしくお願いいたします。

Posted by: metalmickey | March 06, 2008 at 06:21 PM

超遅レスですが、その後の追記がありませんのであえて
コメントしておきます。

Lightroomはひとつの機能を2~3通りの方法で行うことができます。キーワード設定は、キーワードセット利用より、キーワードリストを使ったほうが早くて便利です。

フィルターキーワードに入力した全てのキーワードが表示されます。各キーワードの前にチェックボックスが隠れています(カーソルを合わせるとみえるようになります)ので、キーワードを付けたい写真を選んで(1枚でも複数でも可)から該当のキーワードにチェックを入れます。

キーワードリストは、フォルダーは階層化が可能ですので、ある程度キーワードが溜まったら、属性別に整理して使うと飛躍的にキーワード入力が楽になります。

また、各キーワードの右端の矢印(これもカーソルを合わせるとみえるようになります)をクリックすると、メタデータのフィルター機能が立ち上がり、該当キーワードのついた写真だけを選択出来ます。

Lightroomの優れた検索機能はキーワードの付け方に依存しますので、ぜひこの方法をお試し下さい。

文章だけでは判りにくいので、近々私のブログで解説をアップする予定です。

Posted by: ever_green60 | February 19, 2013 at 04:58 AM

キーワードリストのアドバイス、ありがとうございます。2008年の記事ではありますが、実はその後のキーワードリストはあまり使っていませんでした(笑)。今回、アドバイスを参照しながら使ってみたのですが、これはなかなか便利ですね。写真を家捜しするときに活躍しそうです。

Posted by: metalmickey | February 19, 2013 at 08:31 AM

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