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July 12, 2007

Rolleiflex 3.5B 初心者のためのBAY1講座

カタルシスが染みわたる。ついに行くところまで逝ったという気分だ。クラシックカメラの王道、二眼レフの王様、ローライフレックスを買ってしまった。現行品はもちろん、中古でも十数万という高級カメラ。しかし、そんな大金あるわけもない。実はこれ、レンズにプラナーを搭載したモデルにかぎった話。テッサー付きは5万円程度と案外リーズナブルなのだ。

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ぼくは購入したのはRolleiflex 3.5B(MX-EVS)というモデル。1954年から1956年にかけて製造され、レンズはCarl Zeiss Jena Tessar 75mm/f3.5を搭載している。ローライフレックスはプラナー付きが偉くてテッサー付きは普及価格帯モデルと見られがち。しかし、1929年に製造されたファーストモデルRolleiflex Originalはテッサー付きだった。そんなわけで「ローライフレックスの魂はテッサーに宿る」のだ。まあ、かなりムリムリだけど(笑)。

【意外と少ないアクセアリー情報】
Rfx02_1さて、ローライフレックスの魅力については様々な書籍やサイトで紹介されている。ここで改めて触れることもないだろう。ぼくが取り上げたいのはローライフレックスのアクセサリーについてだ。というのも、手に入れたローライフレックス3.5Bにはあまりにチープなレンズキャップが付いていた。明らかに社外品のプラスチック製キャップをふたつ、ガムテープで留めたもの。サイズがレンズ径より大きいものだから、内側に薄く切ったスポンジをスペーサ代わりに貼り付けてある。悲しいほどに急ごしらえだ。レンズ保護という観点からは実用的だが、二眼レフの王様にあまりに失礼。ヤフオクやオンラインショップを徘徊してローライフレックス純正のレンズキャップを探す。するとどうだ、こいつがひどく高い。プラスチック製中古品が3000円以上、メタルキャップに至っては当たり前のように1万円を超える。しかもローライフレックスの型によって種類が分かれていて、いったいどれを買えばいいのかわかりづらい。安くない買い物だけに、より確実な情報がほしい。でもそれが見当たらない。きっとぼくと同じような境遇の人がいるはず。そんな人のために、手持ちアクセサリーを例にサクッとまとめてみることにした。

【BAY1用メタルレンズキャップの装着手順】
ローライフレックスのレンズ周囲は、BAY1、BAY2、BAY3というバヨネット式のマウントになっている。ローライフレックス3.5BはBAY1を採用。レンズの内周と外周が、それぞれバヨネット式マウントになっている。ビューレンズとテイクレンズの双方に、凹凸を施してあるのがわかるだろう。ここにレンズキャップやフィルター、フードを付けるわけだ。まずメタル製レンズキャップの取り付け方法から解説しよう。

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右の写真はメタル製レンズキャップを裏返ししたものだ。左の円に爪がある。この爪をBAY1のバヨネットマウントに合わせて装着。かぶせ式ではなく、ちゃんとロックできるわけだ。

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レンズキャップを折りたたみ、爪のある側を下にしてビューレンズ内側のBAY1にはめる。そのままちょうつがいを下向きに動かすと、レンズキャップがBAY1に固定できるという仕組みだ。

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畳んでいたキャップを広げ、テイクレンズにパチリとはめる。これでレンズキャップの装着完了だ。まあ、どうということのない作業だが、こうした手順で見えてくるのは、BAY1のボディにBAY2/3のアクセサリーは流用不可能という事実。バヨネットマウントでガチッと固定するので、対応アクセサリーしか装着できない。つまり、自分のモデルが採用しているマウント形状を、事前に把握しておくことが大切だ。

【BAY1用レンズフードの装着手順】
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つづいてレンズフードの装着を見ていこう。レンズフードの底面がバヨネット式になっている。これをテイクレンズ外周のBAY1に装着。カチリと回せば取り付け完了だ。これもレンズキャップ同様にどうってことない作業だけど、テイクレンズ内周がちと寂しいと思いませんか。内周にフィルターをつけ、外周にフードをはめる。そんな使い方ができるようだ。ちなみに、このBAY1内周の規格は現在B30と呼ばれ、市販のフィルターが装着できる。新品のフィルターがほしい人はケンコー光学ショップで特注フィルターを注文するといいだろう。納品に2週間以上かかるのがナンだけど、B30対応のPLフィルターやNDフィルターが注文できる。でもなぜか、一番ニーズのありそうなプロテクトフィルターがない……。ちと残念だ。

このBAY1という規格は、国産二眼レフにも広く採用されている。ぼくはローライ純正のキャップとフードを購入したが、国産の中古BAY1アクセサリーなら5分の1から10分の1くらいの値段で揃うはずだ。ていうか、BAY1対応ローライフレックスを買ったからには、国産アクセサリーで安くあげるのが通ってモン。こういうところでブランド志向が露呈しますな。でもまあ、かっこいいから許す(笑)。

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ちなみに、ローライフレックスといえばカニ爪ストラップが有名ですが、ローライフレックス3.5Bには付きません。ええ、買って試したからまちがいありません(泣)。カニ爪ストラップって高いんですよ。軽く一万超え……。勉強代ですか、ね。

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Comments

うわ! フードまで純正だ! あわわ!
ところで、私のMX-EVSはメタルキャップ付きだったので助かりました。

Posted by: ジュンイチ | July 12, 2007 at 06:47 PM

フンパツしました。ホント金食い虫なカメラです(笑)。
でも、この間家族を撮ったんですが、
その凄まじい立体感にホレボレです。
ここまでスンゴイ写真を見せてくれるなら
高くてもいっか、とワケのわからん心境です。

Posted by: metalmickey | July 12, 2007 at 08:49 PM

はじめまして。以前、ローライフレックスMXを使用していました。
つい最近まではB1の付属品は安かったのに、すごく高騰しましたね...アクセサリは接写用のローライナーがおすすめです。

ちなみに3.5Bの場合、通常の細身のストラップが使用可能です。
ピントグラス(磨りガラス)は、現行の一眼ローライフレックス用のスクリーンに交換可能と聞いたことがあります(こちらは未確認)。

Posted by: ほえほえ | September 09, 2007 at 11:24 AM

ほえほえさん、アドバイスありがとうございます。
BAY1アクセサリの高値にはホントに参りました。
ローライナーもほしいのですが、なかなかお手頃価格の
良品と巡り会えません。ゆっくり探してみたいと思います。
スクリーン交換はおもしろそうですね。
ちょっとググってみます。

いやはやローライフレックスにかぎったことでは
ないのですが、アクセサリーにこだわりだすと
ホント、カメラは金食い虫です(笑)。

Posted by: metalmickey | September 09, 2007 at 12:21 PM

はじめまして!僕も同じMX-EVSをつかっています。
ケンコーのUVフィルターとスカイライトフィルター
が付いていたので助かりましたが、
カッコいいメタル製のレンズキャップを探し
回っております。ローライフレックスならば「レンズ沼」に嵌らずにすむ、等と考えておりましたが、
アッと言う間にアクセサリー沼に嵌ってしまい、
純正のフィルターやフード、ローライナー
ピストルグリップまで買ってしまい、現在
ローライキンとローライメーターを物色中です(笑)

Posted by: axion | October 18, 2008 at 08:35 AM

axionさん、はじめまして。
ローライフレックスのアクセサリーは、どうしてこうも魅惑的なんでしょうか。実はぼくも、ピストルグリップ持ってます(笑)。さすがに装着して出陣したことはないのですが、当時の発想の豊かさに強く惹かれます。ギミック満載のカメラは見ても撮ってもわくわくしますね。

Posted by: metalmickey | October 18, 2008 at 10:51 AM

せっかく買ったGR DIGITALⅡは、そこそこに
物色中のローライメーターをGET、ついでに
初期型のローライフラッシュもGET悪い事に
フラッシュバルブまで、、、
かの映画のような装備になってしまいました(笑)
目下、積層電池の製作中です。
パノラマヘッドも見つけましたよ、おっしやるように、ギミック満載でまるで合体ロボットのようですね、パーツのネーミングセンスもまるで、昔の
ヒーロー物の様で楽しいですね、昔のカメラは
機械の魅力に溢れていると思います。

Posted by: axion | October 31, 2008 at 05:18 AM

axionさん、こんにちは。
もろもろご購入されたのですね。凄まじい姿が目に浮かびます。ぼくはGR DIGITAL用の小物をよく買うのですが、地味にお財布を直撃するので困ります(笑)。

Posted by: metalmickey | October 31, 2008 at 10:38 AM

おひさしぶりです、7ヶ月ほど本州を離れ太平洋の絶海の孤島

南鳥島で仕事をしておりました。残念ながらローライフレックス

は荷物制限が厳しい為(重量的に)つれてゆけずにGRDⅡと

ローライ35だけで撮影しておりました

Netはおろか電話も満足に使えない生活で大変でした、その反動

であろうことか1937年製のベビーローライとⅢfとD700

を購入してしまい、GRDのオプションも多数購入・・・

いよいよ病気が本格化してまいりましたw

ULTRON 40mm F2 SLII Aspherical(Ai-S)もGET!

デジタル一眼のMFレンズも楽しいです、あっ!!

レンズ沼がそこに・・・

Posted by: axion | April 05, 2009 at 06:01 PM

axionさん、こんばんは。
南鳥島ですか! ググってみたところ、なにやら島全体がフォトジェニックな様子。現地でのお仕事や生活は大変かと思いますが、写真好きにはたまらない島のようですね。うらやましい。

ウルトロン40mmは以前知り合いのカメラマンさんに薦められたことがあります。評判のよいレンズですね。ぼくも早く試してみたいのですが、先立つものが……。

Posted by: metalmickey | April 05, 2009 at 06:31 PM

こんばんは。

本日は天気も穏やかだったので久しぶりに3.5Bにフィルムを

通して戦前ベビーと共に散歩しました、そして私の住んでいる

近所をスナップ、小さな神社を撮影しているとそこに初老の

男性が声を掛けて来てしばしカメラ談義。その方は若き頃

ローライフレックスを使っていたらしく懐かしいご様子でした。

不思議なものですね、デジカメで撮影しても誰も声など掛けない

ことが多いのですが・・・ローライにはそれだけの魅力が

あるからでしょうか?


追伸!ようやくメタルレンズキャップを入手しました!!

ケンコーのフィルター付けっぱなしから開放されました。

Posted by: axion | April 12, 2009 at 12:34 AM

axionさん、こんばんは。
このあいだ、平日の真っ昼間にライカM8で近所を撮っていたら、警察官に声をかけられました。すわ職務質問!?と思ったら、その年配の警察官はM3を使われているとか。たしかにカメラで縁が広がること、多いですね。ただ、制服警官に足を止められると、ちょっと冷や汗が……。いや、何もわるいことはしてないんですが(笑)。

Posted by: metalmickey | April 12, 2009 at 02:06 AM

こんばんは!最近の戦利品と研究結果(笑)です。先日

某オークションを物色中、ローライステレオバーなる物を

発見しどうしても欲しくなり取り合えず入札しました、

5000円とローライのアクセサリーにしては、心穏やかな

価格にも正直惹かれましたが、競争相手も無くそのまま終了

大満足でした、そして現物が届いてびっくり!古い物の

割には非常に綺麗でしたそして机の上の戦前ベビーローライ

を眺めているとなんと!パノラマヘッドでは余り気にしていなかった

内側の穴が戦前ベビーと同じピッチでして・・・・

なんと戦前のカメラと戦後のカメラで互換性があったのです

ご存知の方も多いのでしょうがつくずく自分の目は節穴だな

と思いました(笑)

Posted by: axion | April 19, 2009 at 11:53 PM

ステレオバーというは初耳なのですが、これは2台のローライを載せてステレオ写真が撮れるんでしょうか? 一時期ステレオ写真にハマッたことがあり(といっても見る方専門ですが)、とても興味があります。ググってきます!

Posted by: metalmickey | April 20, 2009 at 02:55 AM

済みません、少し説明不足でした、結構珍しいアクセサリー

のようです、ググっても見つかりませんでした、

カメラを二台載せるのではなくレールによってスライドさせ

一枚目と二枚目で組写真にするというものです、現物の写真

を此方のリンクにUPしております↓

http://picasaweb.google.co.jp/axion.tk/omEnFD#

Posted by: axion | April 20, 2009 at 08:54 AM

現物の写真、拝見しました。パノラマ撮影の機具でしたか。いやあ、ローライのアクセサリーって想像以上に充実してますね。ひと頃、ローライキンがほしくてたまりませんでしたが、「中判で撮ってこそローライだろ」と言い聞かせ、我慢してます(笑)。

Posted by: metalmickey | April 20, 2009 at 10:31 AM

結構良く出来ております、実際にカメラを乗せてスライド

させるとレンズのセンターとセンターの距離がほぼ人間の

瞳と瞳の距離(個人差はあると思いますが)で撮影した2枚の

写真を並べれば立体視出来ると云う仕掛けです、欠点と

しては、動きの在る被写体ではステレオ撮影が不可能な

点ですね、私は開発者のアイデアに驚くばかりであります、

ちなみに私もローライキン欲しいです、一台のローライ

が他のローライを呼び寄せ、増えたローライは怪しい

アクセサリを呼び寄せるのです、我慢は体に良くありません

逝ける所まで逝くのみですな(笑)元箱入り説明書付き

の使用形跡の無いローライナー2も入手、付属の革ケース

もストラップを通した形跡も無し・・・・凄い!思わす

息を呑みました此方も良心的な方で心穏やかな価格

あぁ!全然病気治ってないですね(爆)

Posted by: axion | April 20, 2009 at 11:53 AM

おお、やはりステレオ撮影の方でしたか。無知を晒してお恥ずかしいかぎりです。ちょっとググってみたところ、ステレオ撮影は昔の方が流行っていたような様子。以前、明治昭和の博物館(といっても観光地によくあるアレですが)を観たところ、ステレオ写真ビューワがたくさん展示してあり、当時の写真に対する関心の高さを実感しました。

ローライナー2もご入手されたとはうらやましいかぎりです。しかもリーズナブルなお買い物とはますますうらやましい。中古カメラは出会いと引きの強さが大切ですね。ぜひよいお写真を。

Posted by: metalmickey | April 20, 2009 at 12:24 PM

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