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January 18, 2007

EF100mm F2.8 Macro 二世代前の実力とは!?

レンズまとめ買いの続報、今回はEF100mm F2.8 マクロで試し撮りしてみた。実のところ、現行モデルのEF100mm F2.8 マクロ USMは、デジタル未対応なのでひと世代前のモデルといわれている。するとEF100mm F2.8 マクロは二世代前のモデルとなるわけだ。ただ、数十年前のクラシック単焦点レンズでさえいい写りをするのだから、二世代前なんて気にするほどのことはない――と強がってみたものの、現代的なのにローテクという微妙な感触だった。さてはて、その実力はいかなるものか。

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【この挙動が二世代前の証!?】
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ボディにつけてまずまっ先に感じたのは、AFのモッタリ感だ。シャッターを半押しすると、ウンイィ~~~ッと大きな音を立ててレンズ筒が前後する。いかにもモーターまわってまっせ!という印象。現行ズームレンズのキュッキュッという動きとは格段の差がある。ただ、実際のマクロ撮影ではたいていMFで操作することになるので、AFが遅くてもそれはそれ、と割り切った方がいい。現行モデルのEF100mm F2.8 マクロ USMはインナーフォーカスでレンズ長は変化しないが、USMなしのこのモデルはレンズ筒が47ミリほど伸びる。そのため等倍撮影時の被写体との距離は約90ミリ。そこまで寄れる、ともいえるし、そこまで寄らなくてはならない、ともいえる。

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EF100mm F2.8 マクロにはフォーカスリミッタースイッチという仕組みがある。スイッチをLIMITにセットすると、0.31m(等倍)~0.57m(0.25倍)、0.57m~∞で撮影距離範囲の切替が可能。要はマクロ撮影通常撮影を切り替えるためのスイッチだ。意地のわるい見方をすると、合焦が遅いのでAFが迷ったときの無駄な動きを減らすための機能、といえなくもない。いずれにしてもこのマクロレンズはヘリコイドをやたらクルクルとまわさないといけないので、撮影用途に合わせてリミッタースイッチで動きを制限した方が使いやすいだろう。

【どこか昭和な発色とシャープネス】
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AF性能はやはり二世代前の古さを感じさせるが、肝心の写りはどうだろう。まずは等倍マクロ撮影のサンプルから見てみよう。左は開放F2.8、右はF11まで絞り込んでの撮影だ。開放F2.8だとやや甘い印象。F11だとさすがにシャープだが、それでもカリカリシャープというわけではない。どこかやわらかさが残っている。金属質なブツ撮りよりも、花や植物、昆虫の撮影に向いているかもしれない。

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発色はどうだろう。第一印象としては素直で嫌味のない色合いだが、やや地味か。けっしてシングルコーディングのように色褪せているわけでも、またカラーバランスがぎこちないわけでもない。ストレートな発色で彩度も申し分ないが、色ノリが淡泊といおうか、どこか芯を感じさせる力強さに欠ける。雰囲気としては、EF50mm F1.4 USMによく似た発色だ。L玉ならもっと繊細な色づかいになるし、デジタル対応の最新レンズならもっと鮮やかだ。そもそも銀塩時代の旧モデルなので、色合いに関してはやむなしか。まあ、パソコンで補正してしまえばどうということはないが(笑)。

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二世代前のレンズということもあって、アラを探し出したらキリがない。でも、個人的にはこのレンズがとても気に入った。というのもボケがとても自然なのだ。上の写真は文字盤の12時にピントを合わせ、開放F2.8で撮影したもの。スーッと溶け込むようなボケが美しい。マクロレンズさまさま。早くバラの花弁を等倍撮影したくなる(笑)。ボケ味ばかりはパソコンで補正修正できないので、こうした素性の良さは大切だ。ちなみに、このレンズは中古相場で4万円ほど。ぼくはお友達プライスで手に入れたが、わざわざ4万出すのは微妙なところだ。なにしろそれだけの予算があれば、定評のあるタムロン「SP AF90mm F/2.8 Di MACRO1:1」が買えてしまう。あえてEF100mm F2.8 マクロを選ぶこともないだろう。

【ML-3の使い道はないものか!?】
Dpp_0323今回、EF100mm F2.8 マクロといっしょにマクロリングライト「ML-3」を手に入れた。といってもこれは買ったのではなく、オマケとしてもらったもの。装着した姿は勇ましいのだが、いかんせん、旧式マクロリングライトなのでEOS 20Dでは発光しない。EOS 5Dのようなフルサイズでは発光するようなのでステップアップしたらいずれ……と思っているのだが、よくよく調べてみると常時フル発光になってしまうという。これではストロボチックな写真しか撮れない。ヤフオクでも漁ったら台湾製変換アダプタとか見つからないだろうか。それとも銀塩EOSを買って遊ぶか!? もし、いい使い道をご存じの方がいたらご一報を。

●その他の作例はこちらにあります。

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Comments

こんにちは、初めまして。
今頃遅いかも知れませんが?
私も昨日リングライトML-3を入手。
Kiss DXで
メイン接点以外を絶縁(テープ、紙など)すると発光しました。
フル発光ですが使えそうです。

Posted by: ulpapa | August 31, 2007 at 10:35 AM

ulpapaさん、こんにちは。
リングライトの情報、ありがとうございます。
入手したまま長らくお蔵入りになっていましたが、
これで活路が見いだせるか!?
早速試してみたいと思います。

Posted by: metalmickey | August 31, 2007 at 10:54 AM

レスありがとうございます、嬉しいです。
ブログなど無いものですから・・・。
オンラインアルバムに画像張っておきました。
私のお遊びです(笑)
試してみましたがフル発光なので明るすぎますね。
メーカーサイトでもこうすれば”フル発光ですが使えます”
くらい書いておいてくれれば良いのにと思いましたね。
F11かF16まで絞って丁度かと?
あとは発光面に銀紙でも貼って減光するしかないですね。
でも3千円ちょっとでリングストロボは遊べます。
お邪魔いたしました。

Posted by: ulpapa | August 31, 2007 at 05:40 PM

オンラインアルバム拝見しました。
虫の目レンズ、DIY精神満点ですごくおもしろかったです!
この間M42マウントの引き伸ばしレンズを手に入れたものの、
ピントリングがなくて使い道に困っていました。
でも、虫の目レンズを拝見して俄然にやる気に(笑)。
おもしろいものができたら、ブログの方にアップします。
がんばらねば(汗)。

Posted by: metalmickey | August 31, 2007 at 07:39 PM

こんにちは。初めまして。
私もたまたま、先日このリングフラッシュを
フルサイズ・銀塩派の父に貰ったのですが、
20Dで光らない!!
困ってサーチしていたらふらりと辿り着きました。

基本使えないもんなんですね。
私も紙で絶縁して試してみます、
ありがとうございました。

Posted by: ユリナ | September 01, 2009 at 11:15 AM

ユリナさん、はじめまして。
マクロリングライト、モノがしっかりしているだけにお蔵入りは惜しいですよね。カメラ側のファームアップとかで対応してくれるとよいのですが、それもなかなか望めない状況……。フル発光でもそれなりに遊べますから、一度トライしてみてください。

Posted by: metalmickey | September 01, 2009 at 11:51 AM

EOS 40Dなんですが、ML-3を入手しました。
接点隠しでフル発光はするものの、もったいない気がしますw
接点をうまくごまかして最小発光にできないもんですかねえ・・・

Posted by: のり | November 10, 2009 at 12:31 PM

のりさん、こんばんは。
ほんと、なまじ発光するだけに惜しい気持ちになりますよね。フル発光は表現としてはおもしろいのですが、実用は難しいところです。

Posted by: metalmickey | November 10, 2009 at 05:30 PM

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