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October 09, 2006

Google Toolbar という個人ポータル

いま、Google Toolbarが熱い! と書いたら失笑する人がいるかもしれない。なにしろウェブブラウザ用のツールバーといえば、巨大ポータルブーム末期の名残。いまさらツールバーもないだろう!? 仰せのとおり。しかし、昨今のウェブ全般のトレンドを見ていると、いまこそツールバーと思えてならないのだ。

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【ブックマークを同期する!?】
Google Toolbarの気に入っている点は、まずソーシャルブックマーク「Googleブックマーク」にアクセスできるところ。ソーシャルブックマーク(SBM)とはウェブスペースにブックマーク(IEでいうところのお気に入り)を登録し、みんなで共有しようというWeb2.0的サービスの代表格だ。発想はたしかにおもしろい。他人にブックマークはちょっと覗いてみたくなる。人の家に遊びに行って本棚を眺めるような気持ちとでもいおうか。しかし、実用面ではさほど興味をそそるものではない。自分のブックマークを呼び出すためにわざわざ特定URLにアクセスする必要がある。だったらIEのお気に入りでいいじゃん。単純にそう思えてしまう。

そこでGoogle Toolbarだが、こいつはGoogleブックマークを直接呼び出せる。上の画像を見てもらえばわかる通り、IEのお気に入りと同じようなルック&フィールだ。フォルダ管理(というよりはタグ付け)もできるし、IEのお気に入りのインポートすることも可能。そして何よりも、Google Toolbarをインストールしておけばどのパソコンからも呼び出せる。これが重要だ。

会社と自宅、さらにモバイル用のノートパソコン。ひとりで複数台のパソコンを使い分けている人も少なくないだろう。IEのお気に入りはエクスポート/インポートこそ対応しているが、シンクロ(同期)は行えない。その不可能をGoogle Toolbarが実現する。いつどこからでも自分の最新ブックマークにアクセス――これは気持ちがいい。

【メーラー要らずでマシンリソースを節約】
ふたつ目はGmailを扱える点だ。Gmailについてはもはや説明不要と思われるが、大容量2.5GB超のメールボックスがもらえるフリーのウェブメールだ。Google ToolbarはこのGmailのウェブメール画面に移動するだけでなく、プルダウンメニューで件名リストが確認可能。さらに新着メールがあればアイコンのデザインが微妙に変化する(ホントに微妙でわかりづらいけど)。メインのメールアドレスをすべてGmailに転送しておけば、ブラウザのツールバーでメールチェックできるわけだ。

もちろんメールソフトを撤廃してGoogle Toolbarに移行するのは勇気がいるだろう。ただ、ちょっとした緊急時にこいつはすごく便利なのだ。先日、仕事の関係でGoogle Earthを四六時中使っていたのだが、このソフトがとにかく重い。重いだけならまだしも、いまどきのソフトにしてはめずらしく、フリーズしたりクラッシュしてくれるのだ。やむなくメールソフト、BGM用のiTunes、その他常用ソフトを尽く終了し、Google Earthと下調べ用のウェブブラウザ1画面だけで作業を続行。その際、Google Toolbarのおかげでメーラーなしでもリアルタイムにメールチェックが行えた。それ以来、重いソフトを使うときはいつもGoogle Toolbarに頼りっぱなしだ。RAW現像ソフトを使うときなどは、メールソフトを終了するだけでずいぶんと体感速度が向上する。むろん、ローカルのメールボックスにデータを貯めすぎているのもメーラーが重い原因と思われるが。

【カスタマイズしてGoogle漬けだ!】
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この他にはGoogleカレンダーならスケジュールが、Google Reader(RSSリーダ)なら新着エントリーがプルダウンメニューで確認できる。実はツールバー左端の「Google」マークでGoogleが提供する個人ポータル「パーソナライズドホーム」にアクセスできるのだが、もはやその必要すら感じられない。とにもかくにもツールバーのアイコンやプルダウンメニューだけで事足りてしまうのだ。なお、Gmail、Googleカレンダー、Google Readerに関しては、「ツールバーにボタンを追加」アイコンをクリックして設定ページからボタンを追加する必要がある。このカスタマイズ自体は大した手間ではないので、自分の利用しているサービスをどんどん追加していくといいだろう。

【ツールバーが個人ポータルを駆逐する】
さて、昨今のインターネットは個人ポータルが一大ブームだ。古くはMy Yahoo!、新しくはWindows Live、そしてGoogleのパーソナライズドホームも個人ポータルである。個人ポータルとは、手っ取り早くいえばWeb2.0的サービスの寄せ木細工だ。いまや星の数ほどWeb2.0的サービスが登場しているが、使用頻度の高いものをひとつのページにまとめ、個人が必要とする情報を1ページで閲覧できるようにした仕組みである。筆者も前出の個人ポータルはすべて登録してそれぞれカスタマイズしているが、Google Toolbarを使いはじめてからというもの、すっかりアクセスする回数が減ってしまった。ツールバーのアイコンからほしい情報がすべてとれるのに、どうしてわざわざ特定ページを開く必要があろうか。

Web2.0は草の根的なムーブメントだ。いわゆるベンチャーである。片や個人ポータルは、巨大資本主導による次世代指向のビジネスモデルだ。また広告収入ですか? と皮肉のひとつも言いたくなるが、ユーザーはそうした企業サイドの思惑とは別にもっとシンプルな行動原理で動いている。より便利なものを使う――それだけ。筆者個人にとっては、新着メールを確認でき、ブログの新着エントリーが読め、ブックマークがいつでも呼び出せるGoogle Toolbarこそがポータル。いわゆる個人ポータルにアクセスする必要性を、いま感じていない。

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