September 20, 2020

オールドレンズ・パラダイス最終実習

今日はオールドレンズ・パラダイスの最終実習でした。今期はコロナ禍の影響で最終回だけの開講になりましたが、ひさしぶりにOLPメンバーとオールドレンズ談義に花を咲かせ、楽しい時間をすごすことができました。

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本講座は2011年に開講しました。今期はほとんど稼働していませんが、あしかけ9年半続いたことになります。運営会社の東急セミナーBEが今月末で廃業するため、これに合わせ、オールドレンズ・パラダイスも閉講となりました。長期にわたってリピーターになってくれる方が多く、受講生にめぐまれた講座だったと実感しています。オールドレンズ・パラダイスを受講してくれたすべてのひとに、改めて御礼申し上げます。

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開講当初は講師業に不慣れで、右も左もわからない状況でした。受講生からのリクエストに応じる形で、グループ展、モデル撮影、RAW現像講座など、オールドレンズ撮影以外のイベントもたくさん開催しました。撮影合宿ができなったのが唯一の心のこりかなあ。

オールドレンズ・パラダイスはけっしてステップアップ系の講座ではないのですが、なぜかフォトコンで賞をとったりプロカメラマンになったりと、勝手に成長して巣立っていく人がチラホラいました。あと、講師よりもオールドレンズに詳しい人、講師よりオールドレンズ持ちな人はごろごろしてましたね(笑)。オールドレンズはマニアックな趣味ですから、そもそも写真に対してモチベーションの高い人たちが受講していたのでしょう。

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さて、今後についてですが、実はいくつかの企業から講座のお話をいただいたものの、コロナ禍の見通しが立たないためお断りしている状況です。オンライン講座のような形も検討しつつ、コロナ禍でできるオールドレンズ撮影を検討しています。やはり個人的には、ZOOMよりもみんなで撮りに行きたいなあ。再開のメドが立ちましたら、このブログやSNSにて、改めて告知いたします。

最後にすこしだけ予告を。アクティブなオールドレンズホビーの提案が難しい状況ですが、澤村の本業、雑誌や単行本の記事制作は支障なく進行中です。むしろ、外に出かけられないぶん、執筆が捗ったりしています。9月29日発売の玄光社「OLD LENS LIFE 2020-2021」を皮切りに、年末から早春にかけて、いろいろとご案内できる予定です。これからもオールドレンズの話題を精力的に展開してまいります。よろしくお付き合いください。

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September 15, 2020

10号目のオールドレンズ・ライフが発売です!

来る9月29日、シリーズ10号目となる「OLD LENS LIFE 2020-2021」が発売になります。年1冊ペースでの出版ですから、このシリーズを続けて10年になるわけです。3号目あたりからは継続性を意識して作ってきましたが、それでも10号という数字は我ながらよく続いたと思います。読者あってこその本、ひとえにオールドレンズライフをご愛読いただいた皆様のおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。

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●OLD LENS LIFE 2020-2021[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
発売日:2020年9月29日

大特集は沈胴レンズです。沈胴レンズってオールドレンズにハマッた当初に手を出すものの、その後、距離をとってしまう人が多いように感じています。その点を踏まえ、改めて沈胴レンズをクローズアップしてみました。戦前生まれ、ものによっては一世紀近く前に製造されたものになるわけです。最古参のオールドレンズ、じっくりと味わおうではありませんか。

今号はちょいと煽り気味のタイトルを並べて見ました。「誰も買わないオールドレンズを買ってみた。」「華麗なるひとばしらライフ」とまあ、いい感じに煽ってあります。どうせ口先だけだろと懐疑的な方もいることでしょう(賢者よ)。澤村なりにそれぞれ工夫をこらしたレンズラインアップになってます。期待してください、と自らハードルを上げていきますよ(笑)。

ちなみに、「誰も買わないオールドレンズを買ってみた。」はタイトル決定に一悶着ありました。打ち合わせでラノベタイトルっぽい長いキャッチにしようという話になり、ひねり出したのが以下の2案。

(第1案)
普通誰も買わないよねっていう
オールドレンズをあえて自腹切って
買って撮ってみたけど作例見たい人いる?

(第2案)
そんなオールドレンズ使ってる人
見たことないし名前も聞いたことないし
わざわざ買う必要ないんじゃないって
みんなが言うから俺が自腹切って買って
撮ってみたけど作例見たい人いる?

却下でした。編集部じゃなくて、デザイナーからダメ出しされました(笑)。ラノベ風とは言ったけどフツーに長すぎると(泣)。キャッチの付け方は難しいですね。10年続けてもこのザマです。

これから日に日に太陽が低くなって、オールドレンズでゴースト狩りするのに絶好の季節です。オールドレンズ撮影のおともにぜひ「オールドレンズ・ライフ2020-2021」を!

 

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September 14, 2020

今度のKISTARはフジツボフード付き

Kistar the other sideを更新しました。今回は11月1日に発売予定のKISTAR 40mm F2.4について、ハード面を掘り下げています。パンケーキレンズなのに甘い開放描写はどうやって生まれるのか。その秘密に迫ります。

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●Kistar the other side 第28回
開放F2.4のヒミツ

つづいてmetalmickey's cameraにて、SIGMA fp向けのマニアックアイテムを取り上げました。とりあえず、下の写真を見てください。

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●metalmickey's camera
SIGMA fpのファインダー問題を解決

外付けファインダーがレンズのほぼ光軸上に載っているのがわかるでしょうか。SIGMA fpユーザーならつい身を乗り出してしまう姿だと思います。このファインダーブラケットがmuk camera serviceから発売になりました。こちらも合わせてご覧ください。

 

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September 03, 2020

X100Vがっつりドレスアップ!【フジフイルムX100Vバイブル】

久しぶりにドレスアップ記事を担当しました。ベースボディは富士フイルムのX100V。飾り甲斐のあるボディです。手加減なしでがっつりドレスアップしました。日本カメラMOOK「フジフイルムX100Vバイブル」、ぜひご高覧ください。

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●フジフイルムX100Vバイブル[日本カメラ社][Amazon
澤村徹のFUJIFILM X100V DRESS UP X100Vカスタム

今回はRoberuとコラボして中間色のワイドストラップを作っていただきました。上の写真に写っているのがコラボストラップです。X100Vに付けるとどんな姿になるのか。誌面で確認していただけるとうれしいです。

 

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August 29, 2020

TTArtisan 50mm F0.95 ASPH レビューしました!

「澤村徹のカメラガジェット放浪記」を更新しました。今回のお題目は大口径標準レンズTTArtisan 50mm F0.95 ASPHです。ノクチと同じスペックというチャレンジングなレンズ。すでにSNS上でいろいろと作例が出ていますが、ちゃんとしたレビュー記事はこれがお初でしょうか。

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●澤村徹のカメラガジェット放浪記 第19回
TTArtisan 50mm F0.95 ASPH

100万超えのノクチに対し、こちらは9万円程度。差があるのは当然として、どのようなコンセプトのレンズなのか気になりますよね。開放の作例をたっぷり載せています。ぜひご覧ください。

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August 06, 2020

としまえん自虐史観

としまえんは練馬区だ。中高生のころ、練馬区民だった僕にとって夏ととしまえんはほぼ同義語だった。友達の誰かしらが木馬の会に入っていて、そのツテで正規料金よりも安くフリーパスを手に入れる。午前中はプール、午後から乗り物。それが練馬区に住む中高生の夏の風物詩だった。

オートスクーターを十連続で乗って、チームバトルしたのはいい思い出だ。十連続といってもそのまま乗り続けるのではなく、時間がきたら一度降りて、乗り口までダッシュして再乗車をくりかえす。すでにコーククスリューやフライングパイレーツは乗り飽きていたので、地味な乗り物で工夫して遊ぶことが多かった。

ついでにいうと、成人式を迎えた練馬区民は、その日一日としまえんがタダになる。練馬文化センターで成人式をすませ、一度着替えてからとしまえんに再集合。園内で軽く遊んで飲みに行く。昭和を練馬区ですごした者にとって、としまえんは近所のスーパーと同程度に身近だ。

そんなとしまえんが94年の歴史に幕を下ろすという。最後に訪れたのは大学生だったか。三十数年ぶりにとしまえんの門をくぐった。

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α7III + G Biogon T* 28mmF2.8

頭上をサイクロンが轟音とともに駆け抜け、絹を裂くような悲鳴が追いかける。乗り物の配置が記憶のそれと異なり、途方にくれる。ミステリーゾーンの横からアフリカ館が消えていた。もう一度言う。よく聞いてくれ。アフリカ館が消えていた。

当時、仲間内ではアフリカ館派とミステリーゾーン派に分かれていた。僕は躊躇なくアフリカ館派だった。アフリカ館のないとしまえんなんて、富士山のない静岡県みたいなものだ。まさか、こんなにたよりない気持ちでとしまえんの地に立つことになるとは。

パイレーツ(フライングパイレーツではなくて小さい方のパイレーツ)は、コークスクリューの横でますます小さくなっていた。営業終了。解体こそされていないが、もう動くことはない。いつからとしまえんはレトロ遊園地になってしまったのだろう。

それでもこの日、コロナ禍のわりにたくさんのお客さんでにぎわっていた。カルーセルエルドラドはもちろん、ミラーハウスにも列ができていた(ウソじゃない。ミラーハウスにひとが並んでいた!)。園内どこを歩いても歓声にあふれている。それは昭和のとしまえんと何ら変わらぬ姿だった。

それなのに、どうして僕はこうも憂鬱なのだろう。その正体に気づくのに、すこし時間が必要だった。

サイクロンの轟音、コークスクリューの悲鳴、どっと沸くような歓声、それらを包み込むように大音量のBGMが流れていた。それらはとしまえん全体の音として、常にぼくの耳を覆っている。だからその曲に気づけなかった。

The Doorsのファーストアルバム「ハートに火をつけて」、あの狂気に満ちたアルバムが、1曲目から順々に流れていた。三十度を超える真夏日、親子の歓声に沸くとしまえんに、ジム・モリソンの陰鬱な声がこだまする。そして、あの曲を迎えた。

“This is the end~♪”

焼けたアスファルトから、黒塗りのウィラード大尉が顔を出す。やるな、としまえん。

 

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July 28, 2020

上野由日路さん著「オールドレンズで撮るポートレート写真の本」をお手伝いしました!

上野由日路さんの著書「オールドレンズで撮るポートレート写真の本」が8月6日に発売になります。微力ながら監修者として本書をお手伝いしました。本書の内容をざっくり説明すると、「オールドレンズの魅力を最大限引き出してポートレート撮影するテクニック集」です。ポートレートに特化したオールドレンズ撮影術、ありそうでなかったタイプのオールドレンズ本ですね。

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●オールドレンズで撮るポートレート写真の本[ホビージャパン][Amazon
発売日:2020年8月6日
著者:上野由日路
監修:澤村 徹
出版社:ホビージャパン

著者の上野由日路さんは、オールドレンズで商業ポートレート撮影をこなす個性派フォトグラファーです。周知の通り、オールドレンズは現行レンズに比べて不安定な写りです。その不安定さこそがオールドレンズのおもしろさなのですが、安定性が求められる商業撮影で、不安定なオールドレンズを使う。しかもアクセントとして使うのではなく、メインレンズとして使う。これがどれだけ酔狂なことかは想像に難くないでしょう。そんなオールドレンズを見事にハンドリングして商業ポートレート撮影をこなす、それが上野由日路さんの突出した撮影技術なのです。

本書はそんな上野由日路さんのノウハウを、初級中級者にもわかりやすく解説しました。まず、ポートレートで使いやすいオールドレンズをセレクトしてもらい、それら1本ごとにポートレートで活かしたい描写を詳しく解説しています。「オールドレンズでポートレートを撮ったらこんな素敵になりました」ではなくて、「このオールドレンズでポートレートを撮るならこう使え!」というのが本書のスタンスです。

コロナ以前から、上野駅のハードロックカフェで幾度となく打ち合わせを重ねてきました。二人で食べたハンバーガーは数知れず、ついには店員さんに顔をおぼえられる始末。それくらい打ち合わせを重ねて作った一冊です。コロナ禍での制作進行は厳しいものがありましたが、それだけに本書を世に送り出せることが自分の本のようにうれしいです。

オールドレンズが好きな人、ポートレートが好きな人、両方好きな人、どの層にも役立つ一冊に仕上がりました。ぜひお手にとっていただけると幸甚です。

 

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July 16, 2020

X-T4でオールドレンズ【フジフイルム X-T4 WORLD】

久しぶりに機種別ムックでオールドレンズネタのお座敷がかかりました。機種はFUJIFILM X-T4。オールドレンズ×マウントアダプターでも手ブレ補正が効き、使いやすいボディです。オールドレンズ撮影はいつもRAWストレート現像なんですが、今回はフィルムシミュレーションを適用したカットを載せてみました。渋くていい色合いのJPEGを吐いてくれます。ぜひご覧ください。

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●フジフイルム X-T4 WORLD[日本カメラ社][Amazon
マウントアダプターでオールドレンズの自由を
純正ソフトで仕上げるRAW現像

 

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July 15, 2020

新型パンケーキレンズがかなりキテます【Kistar 40mm F2.4】

先日、開発報告のあった木下光学研究所の新パンケーキレンズ、早速試す機会に恵まれました。パンケーキレンズというと、開放からしっかり撮れるものが大半です。でも、このレンスはちがう。パンケーキレンズなのに開放がヤバイです(笑)。速報ベースのレポートですが、ご興味あればぜひご覧ください。

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●Kistar the other side 第27回
新型パンケーキレンズ試写レポート

 

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June 22, 2020

周八枚が想像以上に8枚玉だった。

コアなライカユーザーの間で話題になっている周八枚を手に入れました。初期型ズミクロン、「伝説の8枚玉」と呼ばれるアレを復刻したレンズです。外見と写りの両面で複刻を目指したこのレンズ、なかなか本格派でした。metalmickey's cameraにファーストインプレッションを書いたのでご覧ください。

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●metalmickey's camera
周八枚と呼ばれる8枚玉クローン

 

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