April 20, 2017

横浜レンズ談義

パシフィコ横浜で開催中のOPIE'17へ。お仕事版CP+といった催事で、一般カメラユーザーにはなじみの薄いイベントだ。ただし、木下光学研究所が出展しており、さらにKistarシリーズの体験即売会が行われている。どんな様子だろうかと見に行ってきた。

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Leica M10 + Kistar 35mm F1.4

●Kistar体験即売会

会場はスーツ&ネクタイの人ばかり。ただ、レンズ好きが集う場所であることに変わりはなく、次々に人が足を止め、レンズを触ったり作例集を見たり、Kistarシリーズを試していく。体験即売会ではKistarシリーズをキャンペーンプライスで販売している。OPIE'17は今週の金曜日まで。Kistarが気になっていた人にはチャンスだ。

mukカメラサービスの小菅さんからメッセージが届き、会場で合流。アイスコーヒーを飲みながらレンズ談義に花を咲かせる。オールドレンズ撮影の新しいアイディアをたくさん教えてもらい、俄然テンションが上がる。何かこう、「横浜と言えばレンズ」みたいなことになりつつある(笑)。

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April 19, 2017

ライカ GINZA SIX ヒトに酔いました(泣)

銀座で地上に出ると、いい具合に空が焼けていた。仕事の時間までレモン社を冷やかすつもりだったが、夜スナップに切り替える。カメラはこのところお気に入りのライカM10とGビオゴン28ミリの組み合わせだ。開放からシャープでハイコントラストなレンズなので、夜のギラギラした感じは得意だ。時間ギリギリまで銀座の街を撮り歩く。

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時間が迫ってきたのでGINZA SIXへ向かう。テレビのニュースでも取り上げられた新商業施設だ。ここに国内10店目のライカストアができるとのことで、そのレセプションに参加するのが今日の目的だ。気楽な取材とタカをくくっていたが、GINZA SIXは大変なことになっていた。建物を取り巻く歩道に人があふれ、係員が声をからして「最後尾はこちらです!」「ここからは入場できません」と叫んでいる。ここでようやく気付いた。今日はライカストアのレセプションのみならず、GINZA SIX全体のレセプションでもあるのだ。

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上の写真を見ると、各フロアにけっこうたくさんの人がいるのがわかるだろう。これは帰り際のカットで、入場時はこの2~3倍以上の混みようだった。何しろ全フロア全テナント規模のレセプションだ。期せずして最先端ファッション施設に足を踏み入れてしまい、ちょっと遠い目である。

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肝心のライカストアのレセプションは、店舗から通路に人があふれ、えらいことになっていた。ライカ社社主のアンドレアス・カウフマン氏、ニューヨークの写真家マーク・デ・パオラ氏の挨拶に立ち会うものの、人が多すぎて声が聞こえない。それにしても、ライカのレセプションは業界人率激高だね。雑誌で見かける有名人がたくさんいた。TOKYO CAMERA STYLEのジョン・サイパルさんに写真を撮ってもらったのが、今日のハイライト(笑)。

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Leica M10 + G Biogon T* 28mmF2.8

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April 16, 2017

Leica M10が誘うショートフランジ広角復活の兆し

本日より、オールドレンズパラダイス4月期がスタートしました。初回の座学はM10ネタです。久しぶりにショートフランジ広角レンズの一斉テストをやってみました。ボディはライカM10、ライカMタイプ240、α7IIの3台、レンズはあれやこれと12本。なかなか大がかりなテストです。それぞれマゼンタかぶりと周辺像の流れをチェックし、ライカM10のポテンシャルを測ってみました。

Leica M10 + G Biogon T* 28mmF2.8

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サムネイルなのでわかりづらいかもしれませんが、改造Gビオゴン28ミリが色かぶりなく、しかも周辺部までカチッと結像しています。やるなあM10(笑)。あんなレンズやこんなレンズも復活の兆しが感じられ、広角好きならM10は良いパートナーになってくれると思います。

さて、東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」は途中参加も可能です。オールドレンズに興味のある方、ぜひ一緒にオールドレンズの世界を楽しみましょう。

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April 09, 2017

オールドレンズの森は深いままでいい

とあるレンズのリペアマンが、Facebookでヤシコールの謎を解析していた。Yashikor 5cmF2.8はクセノタール型のレンズとして有名だ。が、一部にテッサー型らしき個体があり、クセノタールなのかテッサーなのか、その謎に迫るというものだ。彼はいくつものヤシコールを解体し、一次情報から「Yashikor 5cmF2.8はすべてクセノタール型というわけではなく、テッサー型もある」と結論づけた。定説を覆す勇気がすばらしい。

実はぼくもYashikor 5cmF2.8は持っている。クセノタールという触れ込みで買ったものの、現物を見る限りテッサー型としか思えない。レンズに詳しい人に相談したところ、やはり「ヤシコールにはクセノタールとテッサーがある」という話だった。ただ、世の中には「ヤシコールといえばクセノタール」と信じて止まない人がたくさんいるわけで、そうした逸話はオールドレンズ的ロマンのひとつと理解した。

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α7II + Yashikor 5cmF2.8

似たようなことは、オールドレンズにハマリだした当初、アンジェニューで経験したことがある。P.Angenieux Paris 35mmF2.5 R1は、ゆるふわの代名詞のようなレンズだった。Exakta VX1000に付けて撮ったところ、とにかくピントが合わない。35ミリレンズなのである程度被写界深度が深いのはわかる。そうは言ってもどこにピンがきているのはまるでわからないのだ。カメラの先輩達に相談したところ、「アンジェニューはそういうものだから」という答えだった。アンジェニューはそもそもフワフワした写りで、ピント精度を追い求めて使うようなレンズではないと。ただ、このレンズをデジタルで使うようになり、状況が一変する。

当初、EOS 20Dという中級デジタル一眼レフでアンジェニューを試した。このカメラはファインダーが小さく、ライブビューもない。当然ながらピント合わせには苦労し、ゆるふわな写真ばかり撮っていた。が、その後、EOS 1D Mark IIIというライブビュー可能なカメラに買い換え、さらにミラーレス機が登場するに至り、デジタルでのファインダー環境が大幅に改善する。すると、例のアンジェニューでもジャスピンで撮れるようになった。目の前に現れた像は、これまで見たこともないカミソリで削いだようなシャープさだ。それ以来、このレンズをレビューするときはカミソリシャープという言葉を使うようになった。

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α7II + P.Angenieux Paris 35mmF2.5 R1

ただ、ここで注意したいのは、「アンジェニューをゆるふわと称するのはまちがい。カミソリシャープこそが真の姿だ」と言ってしまうと必ずしも正しくない点だ。つまり、こういうことだ。ライブビューの拡大表示というファインダー環境が使えるようになり、我々はようやくアンジェニューのシャープさに気付けた。アンジェニューは昔からシャープだったものの、それを引き出せるファインダー環境(要はカメラボディ)がなく、結果、ゆるふわなレンズと称されることが多かった。ゆるふわもカミソリシャープも、どちらもアンジェニューの姿というわけだ。

ぼくはこの手の話をオールドレンズ的ロマンと呼んでいる。オールドレンズにまつわる逸話は本当にたくさんある。特にOEMがらみの逸話の一人歩きっぷりはすごい。OEMの実情が表に出てくることは原則ありえないので、多くは憶測だったり、個体レベルの話に過ぎないのだが、もっともらしく語られると、「なるほど、そういうものか」と思ってしまう。以前、当時の関係者に取材してみたら、オールドレンズ界隈で言われていることとまったく別の答えが返ってきて驚いたことがある。また、当時のレンズ設計者と言えどもOEMなどの営業方面はタッチしていないため、逸話の裏取りは想像以上に険しいと感じた。オールドレンズの森はかくも深いものなのだ。

さて、ぼくはオールドレンズ研究家ではない。あくまでもオールドレンズの本を作るライター兼編集者だ。ぼくの目的は、オールドレンズの森を刈って真実に光を当てることではない。むしろオールドレンズの森の歩き方を意識している。オールドレンズの森に足を踏み入れ、深く、より深く分け入っていく。そこに高揚感があることを、オールドレンズファンならばよくご存知だろう。ゆえにオールドレンズ的ロマンなのだ。

オールドレンズの森は深くていい。深ければ深いほどいい。森の中で彷徨うことも含めて、オールドレンズの楽しさなのだと思う。

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April 07, 2017

オールドレンズパラダイス4月期 受講生募集中です!

今月の第3日曜日より、東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」4月期が開講します。ただいま受講生を募集中です。オールドレンズが好きな方、これからオールドレンズをはじめてみたいと思っている方、いっしょにオールドレンズの世界を楽しみましょう。

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●東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」4月期
講師:写真家・ライター 澤村 徹
内容:オールドレンズ好きが集うサークル感覚の講座です。
場所:東急セミナーBE 自由ヶ丘校
申込:ウェブからお申し込みいただけます。

日時:2017年4月より毎第3日曜日×6回
13:30~15:00(※実習は時間が変わります)

カリキュラム
2017/04/16(日) 座学
2017/05/21(日) 屋外撮影実習
2017/06/18(日) モデル撮影実習
2017/07/16(日) 座学
2017/08/20(日) 屋外撮影実習
2017/09/17(日) プリント講評会

オールドレンズに興味がある方であれば、撮影スキルを問わず、楽しんでいただける講座です。これからオールドレンズをはじめるという方にもていねいに指南いたします。ご興味あればぜひご参加ください。

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March 29, 2017

Vitessa T プランジャーの攻略

フォクトレンダーのビテッサTというカメラをご存知だろうか。スプリングカメラのビテッサは有名だが、ビテッサTはビテッサのデザインを継承しつつ、レンズ交換式にしたカメラだ。レンズ交換式という機能性アップを果たしているにも関わらず、ガンダムに対するジム的な外観がそこはかとなくわびしいカメラである。

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そんなこんなのビテッサTだが、向かって右側に棒が突き出している。これはプランジャーと呼ばれ、押し下げるとワンアクションでシャッターチャージできる画期的機構だ(もちろん当時において)。ただこのプランジャー、突き出した状態ではどうにも座りがわるい。押し込んだままの状態にできないものかと色々調べてみたのだが、グーグル先生の答えは「できるけどやり方はわかならない」だった。ダメじゃん(笑)。

そこでFBでボヤいたところ、市川泰憲さん(日本カメラ博物館のエライ人)からコメントが付いた。曰く、ゆっくり押し込めばOKと。試してみると、ゆっくり押し込むだけで固定できた。おいおい、今までの苦労はナンだったんだ!? ただ、幾度か試していくと、百発百中とはいかなかった。ゆっくりやっても指を離した途端、飛び出してしまうこともある。機械である以上、100パーセントの再現性がほしい。できたりできなかったりではナットクしがたい。

通常の押し込みとゆっくりした押し込み、そのちがいを自分なりに観察しながら試した結果、再現性100パーセントの操作方法に至った。ぼく以外にビセッタTのプランジャーに悩んでいる人が何人いるかわからないが、備忘録としてここに明記しておく。

●Vitessa T プランジャーの固定方法
プランジャーを最後まで押し込まず、少し手前で指を離す。

プランジャーはスプリングの反発が強く、ゆっくり押し込むと最後まで押し込めずに指が離れる。そのため、ゆっくり押し込むと固定できたわけだ。また、ゆっくり押し込んでも、最後までしっかり押し込めば、指を離した途端に飛び出してしまう。

夕方からプランジャーの押し込みを訓練した結果、高速押し込みでも固定できるまでに上達した。名刺の肩書きに「Vitessa T プランジャープロ」を加えたい。

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March 28, 2017

アルティザン・アンド・アーティスト第2回フォトコンテスト 授賞式に出席してきました!

3月25日、アルティザン・アンド・アーティスト第2回フォトコンテストの授賞式が開催されました。フォトコンの審査は何度か経験がありますが、授賞式というリアルイベントはお初。今回ぼくは賞状を受賞者の方にお渡しする側だったのですが、こういうハレの日はいいですね。テンション上がります!

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●アルティザン・アンド・アーティスト第2回フォトコンテスト 最終審査結果

授賞式会場は代官山北村写真機店で、さらにアルティザン・アンド・アーティストの代表、エンリコ社長も出席。とても本格的な授賞式でした。

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授賞式のあとはトークイベントです。コンテストの総評を述べ、その後オールドレンズネタに突入していきます。

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お客さんを見渡すと、見知った顔がいくつもあり、落ち着いてトークできました。今回のトークショーはホームでした(笑)。

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トーク後は参加者のみなさんとカメラ写真談義に花を咲かせたり、いっしょに写真を撮ったりと、楽しい時間を過ごしました。あと、読者の方と交流できたのもうれしかったですね。ライターという職業はどうも部屋にこもりがちなので、生の声を聞けるのはとても貴重な機会でした。

●追記
デジカメWatchに授賞式のレポートが掲載されました。合わせてご覧ください。
アルティザン・アンド・アーティスト第2回フォトコンテストの授賞式が開催

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March 24, 2017

K&F Conceptのマウントアダプター、使ってみました!

カメラガジェット放浪記を更新しました。今回のアイテムは、CP+2017にも出展していたK&F
Conceptのマウントアダプターです。いわゆる普及価格帯の製品ですが、けっこうしっかりした作りになっています。いまどきめずらしく、「安くていい物」というスタンスがうれしいですね。

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●澤村徹のカメラガジェット放浪記
第2回 マウントアダプター価格破壊のビッグウェーブ

レンズは変化球気味にボルナ-9を選んでみました。大柄の厳ついレンズですが、描写は繊細な雰囲気を感じさせます。作例たっぷり載せていますので、ぜひご覧ください。

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March 23, 2017

Leica M10 ガチモードでドレスアップ!

デジカメドレスアップ主義を更新しました。今回はライカM10です。手元にM10が届いてから約一ヶ月、じっくりと練ったドレスアップを紹介しています。レンズも含めて結構かっこよくまとまったと思うんですが、いかがでしょうか。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第177回 ライカM10ファーストドレスアップ

ケース、レンズ、軍艦部のアクセサリー、これらは早々にアイテムが決まったんですが、ストラップを決めかねてずいぶんと時間を食いました。が、CP+2017で個人的にどストライクな製品を見つけ、それを合わせた姿がナントかっこいいことか! 原稿も普段よりテンション高めです(笑)。新しいカメラは気持ちが高揚していいですね。

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March 21, 2017

一色卓丸著「原宿ストリートポートレート」トークイベントのお知らせ

編集でお手伝いした一色卓丸さんの「原宿ストリートポートレート」、こちらの発売記念トークイベントが開催されます。作家から直接ストリートポートレートの秘訣を聞けるチャンスです。場所はライカプロフェッショナルストア、ゲストはハービー・山口さんです。

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●「原宿ストリートポートレート」発売記念トークイベント
開催日時:2017年4月2日(日)14:00〜15:30(受付開始13:30〜)
出演:一色卓丸氏、ハービー・山口氏
会場:ライカプロフェッショナルストア東京
※お申し込み方法など、詳細はCAMERAfanのページをご覧ください。

著者サイン会やライカのタッチ&トライもあるそうです。ご興味ある方、ぜひ!

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