August 21, 2016

ジオラマ撮影で中望遠再評価

オールドレンズパラダイスの撮影実習で、鉄道模型のジオラマを撮影してきました。ジオラマ風写真ではなく、本物のジオラマです。テンション上がりますね。なんだろう、この無防備な興奮(笑)。今日はファットエルマリートを持ち出しました。撮影場所が暗所ということもあり、常時開放で撮ったんですが、F2.8クラスの中望遠とはいえ、中近距離はかなりボケますね。ロケハンのときは75mmF2.4だったんですが、それよりも遙かにボケ量が多いです。ひと口に中望遠といっても、適宜焦点距離と明るさを選ぶ必要がありますね。いつもとちがう被写体を撮ることで、普段使わない筋肉を鍛えたような気分です(笑)。

Leica M + Tele-Elmarit 90mmF2.8

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MFで動く鉄道模型を追いかけるのは、正直つらいです。ジオラマ側にピントを合わせ、鉄道模型は脇役として前ボケ後ボケでがんばってもらいました。割り切りも大切です(笑)。

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August 19, 2016

香港の写真が載りました!(日本カメラ9月号)

久々に日本カメラで口絵掲載していただきました。作品タイトルは「増殖の香港」、4月にワークショップのロケハンしたときの写真から、テーマに合ったものをセレクトして構成しました。ちなみに、表紙も澤村の写真です。レンズは木下光学のKistar 55mmF1.2、けっこういい写りでしょ!?

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●日本カメラ9月号[日本カメラ社][Amazon
澤村 徹「増殖の香港」/表紙

口絵や表紙の掲載は、プロと言えどもハードルが高いです。個人的には大学入試の合否に似た感覚ですね。掲載の連絡をもらったときは、「受かったぁ!」って気分になります。特に表紙掲載の連絡もらったときはガッツポーズ出ますね(笑)。

今回の口絵で掲載した写真は、すべて香港ワークショップのコースで撮ったものになります。同じ場所で撮影したい方、ぜひ香港ワークショップにご参加ください。応募締め切りは9月15日までです。よろしくお願いいたします。

●澤村徹と行く香港ワークショップ

日時:2016年11月3日~6日
主催:Turtleback
応募締め切り:9月15日
※リンク先のホームページに申し込み用のメールアドレスが載っています。

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August 18, 2016

オールドレンズ・ライフ Vol.6 8月30日発売です!

今年もオールドレンズライフの季節がやってきました。お盆の最中、2度にわたる色校を戻し終え、やっと手離れしたところです。春からずっとつきっきりだった一冊、オールドレンズ・ライフ Vol.6は8月30日発売です。

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●OLD LENS LIFE Vol.6
出版社:玄光社
発売日:2016年8月30日

今号は、「お気に入りのオールドレンズを見つける」が大きなテーマになっています。オールドレンズはそもそもが趣味性全開の世界。世間の評価を参考にしつつ、自分のお気に入りを探すのは楽しいものです。お気に入りの一本との出会い方、お気に入りを見つけるための基礎知識、そしてオールドレンズならでの描写のおもしろさ。そうしたものを一冊にまとめました。発売まであと2週間少々、しばしお待ちください。

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August 11, 2016

先生と三人の弟子

初夏、先生の奥様から書簡が届いた。先生がもうこの世にいないことを、数ヶ月前の事実として知った。先生が亡くなったのは春だった。ひとつの季節をまたいで聞く訃報は、歴史の教科書に載る年表の一行のようだ。死に対する感情を和らげる一方、深く硬くそこに刻まれている。石版のように揺るぎない事実として。

先生はぼくの大学時代の恩師だ。彼のもとでぼくらは日本文学を学んだ。夏目漱石と北村透谷が先生の専門で、学生のリクエストに応じて村上春樹を論じることもあった。作品の読み解き方、文章の綴り方、表現の本質など、様々なことを彼から学んだが、突き詰めて言えば、先生の教えはひとつだ。文章は血で書く。それに尽きた。

先生には三人の弟子がいた。ぼくは末っ子の弟子だった。奥様からいただいた書簡を手に、兄弟子に連絡をとる。急なことでおどろいたよ、と互いに口にしてみるものの、数ヶ月前のことだけに空々しさで歯切れが悪い。ご焼香にお伺いするのは迷惑ではないか、むしろ折を見てお墓参りするのがいいだろう。とりあえずお花をおくって、三人で献杯するか。次兄の弟子の提案で、十数年ぶりに三人で集まることになった。

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先生の遺作をテーブルに置き、三人で杯を重ねる。長兄は新聞社のデスク、次兄は月刊誌の元編集長、三男のぼくはライター。大学を卒業して二十余年、先生から文学の本質を学んだ三人が、三者三様で文章に携わる仕事をしている。そのことに先生は満足してくれただろうか。いや、そうでないことを、ぼくら三人はそれとなく察していた。

誰も作家になっていない。

兄弟子ふたりはどちらかと言えば評論畑の人間だった。作家に近い場所にいたのはぼくだ。卒業後も小説を書き、大手出版社の新人賞で最終選考まではこぎ着けた。ただ、志半ばで筆を折った。言い訳は百でも千でも用意できる。とにかくある日、もう小説は書かないと決めた。兄弟子ふたりはそのことを責めこそしないが、逆撫でぐらいは当たり前のようにしてくる。長兄は反論が面倒なほどに正論に正論を重ねる。次兄は酔っ払って支離滅裂に文句を重ねる。こいつらめんどくせえなあ、と思う自分の感情が、二十余年前のそれとまったく同じだった。そのことがたまらなくうれしかった。

別れ際、半年に一度ぐらいは三人で会いたいね、と長兄がいう。また近々やりましょう。そう答えればよかったのだろう。ただぼくは、曖昧な笑みで応えることしかできなかった。先生と三人の弟子、ぼくらがすごしたあの数年間は、あまりに濃密でかけがえがなく、思い出と称するにはまだなお生々しい。だからこそ、ひんぱんに会うのは正直きついのだ。

大学で先生と出会い、はじめて書くことに目覚めた。これは断言できるのだが、先生の講義を取り、先生に見出されることがなければ、ぼくが物書きになることはなかった。学生同士で青臭い文学論を戦わせ、先生から赤字だらけの卒論を突き返され、それでも根拠のない自信は揺らぐことなく、熱い時間だけが満ちていた。それを奇跡と呼ぶことに、ぼくは躊躇しない。世界がどれだけ熾烈であろうとも、あの時間の記憶だけは無敵だ。

小澤勝美先生、ありがとうございました。あの頃より、少しはうまく書けるようになりました。

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August 09, 2016

おまたせ、75ミリですよ!

古典鏡玉ものがたりを更新しました。前回のイベリット50ミリF2.4につづき、今回はイベリット75ミリF2.4です。50ミリも75ミリも直径が同じなので、2本いっしょに携行しやすいですね。試写はライカMマウントのものを使っていますが、ライカMだけでなく、マウントアダプター経由でα7IIにも付けてみました。どちらのカメラでも使いやすいレンズです。

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古典鏡玉ものがたり IBERIT 75mm F2.4
第32回 ポートレートで使える大きなボケ[焦点工房][新東京物産

メインのブツカットはマクロアダプターでイベリットをα7IIに付けています。なかなかいい面構えでしょ。α7ユーザーだと、ライカMマウントにするかEマウントにするか、ちょっと悩ましいですね。今回はポートレートも掲載しています。ぜひご覧ください。

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August 05, 2016

今ならオールドレンズライフ読み放題!

Amazonにて、Kindle Unlimitedという読み放題サービスが始まりました。月額980円で対応書籍が読み放題というサービスです。このサービスにオールドレンズライフVol.2~5が対応しました。

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●玄光社 Kindke Unlimited対応書籍一覧

ちなみに、30日間のお試し期間が設けられています。オールドレンズライフシリーズのバックナンバーをとりあえず読んでみたいという方は、このお試し期間でぜひご覧ください。Kindle版は紙版より安いとはいえ、複数冊だとけっこうな金額になります。かっこうのチャンスをぜひご活用ください。

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August 03, 2016

PEN-Fでミニチュアライカ

デジカメドレスアップ主義を更新しました。今回は久々のミニチュアドレスアップネタです。PEN-Fをドレスアップしてミニチュアライカっぽくい仕上げてみました。こういう「似せる」ドレスアップは純粋に楽しいですね。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第167回 お揃いコーディネイトで“ミニチュアライカ”に挑戦

本家とミニチュアの2台持ちとか、仲間内にウケるんじゃないかなあ。スルーされるとかなり寂しいですが(笑)。ただ、こういうのはテレながらやるよりも、ガチで攻めた方が盛り上がります。大人の本気でミニチュアドレスアップ、楽しんでみてください。

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July 29, 2016

IBERITシリーズ 初お目見えですよ!

古典鏡玉ものがたりを更新しました。今回はHandeVisionの新レンズ、IBERIT 50mmF2.4です。開放F2.4で24/35/50/75/90mmとシリーズ展開するスタンダードレンズで、手元に50mmと75mmのサンプルが届きました。まずは50mmF2.4からレポートします。

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●KIPON×澤村徹 古典鏡玉ものがたり
第31回 新シリーズIBERITは堅実描写が魅力[新東京物産][焦点工房

ぼくの師匠が「かっこいいレンズは写りもいい」と言っていましたが、このレンズ、なかなかいい面構えです。特に純正メタルフードを付けた様がかっこいい。距離計連動も安定していて使いやすいです。もちろんミラーレス機用もラインアップしていますよ。描写は周辺までしっかり写り、常用レンズとして安心感があります。本編にてその描写をご覧ください。

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July 22, 2016

ヘリアーハイパーワイド10mmの破壊力

玄光社カメラファンにて、Heliar-Hyper Wide 10mm F5.6 Asphericalのレビューが公開になりました。いわゆるレンズレビューとは異なり、特定焦点距離との付き合い方をテーマにした記事になります。超広角10mmという画角をどう解釈すればいいのか、といった視点で書いてみました。

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●玄光社 CAMERA fan「私の眼、私の視覚」
10mmという未知との遭遇

10mmってあまりに突飛すぎて、ぼくのまわりでも敬遠する人が少なくありません。たしかに常用するタイプの焦点距離ではありませんが、でもだからといって、自分とは無関係なレンスという捉え方もどうかと思うのです。写真との向き合い方を計る試金石のようなレンズですね。ぜひ本編ご一読ください。

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July 18, 2016

モデル撮影の傍らでLM-EA7

三連休の中日だった昨日は、オールドレンズパラダイスのモデル撮影実習でした。ハウススタジオにモデルさんを招いての撮影実習。人物を思いっきり撮れる良い機会です。メンバーがモデル撮影を楽しんでいる傍ら、ぼくは合間を見つけてLM-EA7のテストです(笑)。

α7II + LM-EA7 + Summilux 50mmF1.4 1st

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合焦率、けっこういいです。開放でピシッとピントが合うのは気持ちいいですね。ポートレートのように瞳にジャスピン、という使い方は少々厳しいですが、スナップなら余裕です。すごいマウントアダプターが出てきたものです。

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